2019年に東京・日本科学未来館で開催され27万人を動員した「マンモス展」が、ついに大阪南港ATCギャラリーで7月31日(金)から開催される。
2005年「愛・地球博」で700万人が熱狂した「ユカギルマンモス」をはじめ、近年ロシアの永久凍土から発掘された世界初公開を含む貴重な冷凍標本などを見ることができる。
■3つの展示ゾーンで紡がれる"マンモスの物語"
会場は「過去」・「現在」・「未来」の3つの展示ゾーンで構成。マンモスの生きた太古の時代(過去)、永久凍土から私たちの前に姿をあらわしたマンモスとの出会い(現在)、そして、それらの冷凍標本をきっかけに動き出した「マンモス復活」という、夢と生命科学の未来。壮大なマンモスの物語が紡がれる。
■第1章/マンモス、太古の記憶
太古の時代、マンモスはどんな環境でどのように生き、なぜ絶滅してしまったのか。今から3万年前の地球に生きたマンモスや様々な動物たちを紹介と、長年にわたる研究から解明されてきたマンモスの進化の過程や当時の地球環境についてナビゲートする。
■第2章/永久凍土で待つもの
近年の気候変動の影響もあり、ロシアの永久凍土からは状態の良い古生物の冷凍標本が次々と発掘されている。本章では永久凍土から現代に再び姿を現した古生物の冷凍標本を、史上最大級の規模で展示。
「ケナガマンモスの皮膚」や「ケナガマンモスの鼻」、「仔ウマ」など、世界初公開を含む貴重な冷凍標本の数々を、間近で観察してみよう。
■第3章/その「生命」は蘇るのか
世界中の様々な研究機関がマンモス復活に挑戦中、近畿大学ではマンモスの全貌解明へ向けた最先端の生命科学研究を展開。状態の良い冷凍標本の中には細胞核が存在することが、最新研究によって実証された。
本章では「マンモス復活プロジェクト」を通じて、最先端生命科学研究が人類にもたらす未来について紹介する。
古代のロマンと人類の未来を感じる、史上最大級規模のマンモス展。夏休みの自由研究にもピッタリの内容だ。
なかなか見られる機会のない冷凍標本をじっくり観察して、親子で3万年前の地球に思いをはせてみては。