「ミカン」は高い抗酸化作用の他、骨の健康を保つなど、40・50代のキレイと健康を助ける冬の果物です。
ベジ活アドバイザーの筆者が、肌老化対策に役立つミカンの食べ方や、ダイエットに役立つミカンの意外な組み合わせをご紹介します。
まな板と包丁を出さずともいただける手軽な果物なので、つやプラ世代は意識して食べるとよいですね。
ミカンに含まれる「β‐クリプトキサンチン」は高い抗酸化作用があり、老化の一因である活性酸素の除去に役立ちます。同じく抗酸化作用が高い「ビタミンC」も豊富に含まれており、アンチエイジング対策になる果物といえるでしょう。
また、40・50代の女性にとって気になるのが骨の健康。β‐クリプトキサンチンには骨の健康を保つ働きがあることがわかっています。
静岡県浜松市北区三ヶ日町の住民を対象とした研究では、血中のβ-クリプトキサンチン濃度が高い閉経後の女性は、濃度が低い人に比べて、骨粗しょう症のリスクが92%も低くなるというデータもあります。
そんなミカンを美味しく活用したいですよね。
ミカンに豊富に含まれる「ビタミンC」は「コラーゲン(タンパク質)」の合成に関与する他、肌の血色に関わる「鉄」の吸収を高める働きもあり、若々しい肌作りに欠かすことのできない栄養素です。
大豆や豆腐などの大豆製品や、サラダチキンなどの「タンパク質」を含む食品と一緒にサラダに加えてみましょう。
特に大豆には、女性ホルモンとよく似た働きをする「大豆イソフラボン」や「鉄」も豊富に含まれているので、40・50代の女性におすすめです。
サラダというと、ミカンの果肉を出して使わなくてはいけないという先入観があるかもしれません。
ですが、果肉が入っている袋には便秘改善作用が期待できる「ペクチン」、袋や白い筋には毛細血管の強化が期待される「へスペジリン」が含まれています。できるだけ、袋や筋も食べるようにしましょう。
ミカンをサラダの具材として使う時は、ミカンの皮をむいたら横に輪切りにするとよいでしょう。
袋や白い筋が食べやすくなり、さらに見映えもよくなります。果肉が見えてキレイなので、おもてなし料理に活用してもよいですね。
「食物繊維」も含まれているミカン。発酵食品であるヨーグルトと一緒に食べることで腸内環境が整うと、便秘改善の手助けとなります。
便秘は肌荒れやくすみなどの肌のトラブルを招き、老け見えの要因にもつながります。若々しい肌のためには、腸内環境にも気をつけたいですね。
年齢とともに肌のターンオーバーは遅くなるといわれています。新陳代謝促進を狙いたいのなら、ヨーグルトにミカンを入れたフルーツボウルにくるみやアーモンド、カシューナッツなどをちょい足しするとよいでしょう。
ナッツ類には新陳代謝を促進する働きがある「亜鉛」が含まれています。ミカンの「ビタミンC」と一緒にとることで吸収率を高めることができるので加えてみるとよいですね。
40・50代におすすめの「ミカン」。肌老化対策に役立つ食べ方、組み合わせ方を中心にご紹介しました。キレイと健康に役立つミカンですが、過ぎたるは猶及ばざるが如し。食べすぎには気をつけて、適量をとるようにしましょう。
(ベジ活アドバイザー 生井 理恵)
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【参考】
※みかんにはどんな栄養があるのですか。また、おいしいみかんの選び方や保存方法についても教えてください。 – 農林水産省
※おいしい健康情報が満載! – 理研ビタミン
※コラーゲン – e-ヘルスネット
※便秘が招くお肌のトラブル 肌と便秘の気になる関係 – ロート製薬
※β-クリプトキサンチンとは? – 静岡県
※血管の健康を保つ ヘスペリジン(ビタミンP) – 江崎グリコ
※亜鉛 – わかさ生活
※イソフラボン – わかさ生活