「身体を冷やすことはよくないとわかっているけれど、忙しくてなかなか習慣が身につかない」と、お悩みの方も多いのではないでしょうか。ですが、やはり「冷えは万病の元」という言葉がありますので、つやプラ世代にこそしっかりと冷えない習慣を身につけていただきたいものです。
ぜひ、この年末年始の休みを利用して、身体を冷やさないための習慣をスタートさせてみてください。
薬膳のプロである筆者が、身体を冷やさないための食習慣を5つご紹介します。
身体が冷えるのは、外的要因(気候)と食事や暮らしのなかで自分で作り出してしまう内的要因があります。外的要因に左右される場合もありますが、多くは以下の3つの内的要因がほとんどだと考えられています。
(1)運動不足
(2)胃腸の弱り
(3)栄養不足(食事の量が足りないorその時の身体に合わない食材をチョイスしている)
運動をしないことで血流の流れが悪くなると、手足まで十分な栄養を届けにくくなってしまいます。「食事には気をつかっているのに身体が温まらない」「手足が冷たい」という方は、運動を生活にとり入れる必要があります。
胃腸が弱ったり、身体を温めるために十分な栄養がとれていないことでも身体が冷える原因につながります。つやプラ世代は身体を温める力自体が低下しやすいので、今までより一層、食や胃腸を大事にすることを意識することが大切です。
身体を冷やさないためには、「胃腸に負担をかけない」「選ぶ食材を意識する」この2つが重要です。
「根菜類は身体を温める」というイメージをもっている方も多いのですが、実は、薬膳の世界では少し冷やすものや温めも冷やしもしない「平性(へいせい)」というグループに属している場合が多いです。
よく食べるであろう人参やじゃがいもは平性で、れんこんや大根は少し冷やす涼性です。根菜類を食べる時は、生姜やネギなどの身体を温める食材をプラスしましょう。
お酒が一日の楽しみという方も多いですよね。ですが、つやプラ世代はチョイスするお酒にも注意が必要です。
特に、ビールはお酒のなかで一番身体を冷やす飲み物です。冷えない身体をつくるためには、焼酎やワインをチョイスするクセをつけましょう。
魚は身体に良いとわかっていても食べる機会が少ないという声もよく聞きます。もし、魚コーナーで悩んだら、鮭かサバを選びましょう。どちらも身体を温めて、血流アップを狙えます。
シンプルに焼き魚にしても良いですし、もっと手軽に調理するなら缶詰に頼ってもOKです。
太るからと米を抜いている方がいらっしゃいますが、それも冷える原因につながってしまいます。
米には、生命エネルギーである「気(き)」という物質がありますが、気には身体を温める作用ももっています。ですので、米を抜くと身体を冷やす可能性が高くなります。
夜は米を抜いても良いのですが、朝や昼は米を食べる習慣にしましょう。
血流アップには、お酢がおすすめです。お酢には、身体を温めながら血の巡りを良くする効果が期待できます。
黒酢炒め、酢の物などをとり入れても良いですし、お酢ドリンクで手軽にとり入れても良いでしょう。
どんな習慣でもそうなのですが、続けないと効果は感じられません。忙しいとなかなか新しいことに挑戦することがむずかしいからこそ、年末年始のお休み期間を利用して冷えない身体つくりをスタートさせましょう。
(薬膳ライフバランスプランナー/国際薬膳調理師/コラムニスト 倉口 ゆうみ)
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