「一年のうちで、冬に太りやすい」という人は多いのではないでしょうか? 服装も肌の露出が少なくなる季節なので、ついダイエットをサボりがちになってしまいますよね。
ですが冬は、代謝を上げてダイエットをするのに向いている季節です。管理栄養士の筆者が、冬に代謝を上げるために食事からできることをご紹介します。
冬は寒いので運動する量が減ったり、クリスマスや正月などのイベントも多く、単純に食べる量が増えることが原因で太りやすくなります。また、冷えによる血行不良も、代謝が悪くなりやすいため、痩せにくくなる要因となります。
ですが、基礎代謝量は夏よりも冬のほうが高くなるので、工夫次第で冬はダイエットに向いている季節なのです。まずは、毎日の食事から、代謝をUPする工夫をしてみてはいかがでしょうか。
ラム肉に含まれる「L-カルニチン」は、脂肪をエネルギーとして燃焼させる働きがあります。太りにくい身体づくりには意識して摂りたい栄養素ですね。また、エネルギーを生み出すため、疲労回復の効果も期待できますよ。
ラム肉は調理しにくいイメージがあるかもしれませんが、普通の肉と同じように焼き肉や煮込み料理で簡単に調理することができます。臭みが気になる場合は、にんにくやハーブなどで下味をつけておきましょう。
根菜類は、夏野菜などに比べて水分が少なく「ビタミン」や「ミネラル類」が豊富なため、身体を冷やしにくく、また血液の流れを良くするといわれています。血行不良は代謝が悪くなる原因につながりますので、冬の代謝UPに根菜類はおすすめです。
特に、「カブ」は糖質も少なく、葉の部分にはビタミンCが豊富なので、代謝UPだけでなく美肌づくりにも優秀な食材です。「かぼちゃ」にはビタミンEが含まれていますが、毛細血管を広げて血液の流れを良くする働きがあるため、代謝UP&冷え対策にも良いですよ。
代謝を上げるには少しでも筋肉を鍛えることが大切なので、たんぱく質をしっかり補給することも必要です。年齢とともにどうしても筋肉量が落ちてしまうので、たんぱく質を補給して筋肉量を維持する、あるいは増やすように心がけたいところです。
肉や魚などのたんぱく質食品を食べるのも良いのですが、副菜にひよこ豆を活用してみてください。ひよこ豆は、たんぱく質だけでなく「食物繊維」も豊富なので、老廃物を身体の外に出して代謝を上げる効果が期待できます。
また、あっさりとしてクセのない味なので、ラタトゥイユやトマトスープ、カレーにも合い、さまざまな料理に使いやすいですよ。
冬は太りやすい要因が多い季節ですが、代謝を上げる食べ物を意識すれば、冬でも理想の体型づくりができるかと思います。カブやかぼちゃ、ひよこ豆は、11月〜12月などの寒い季節が旬ですので、ぜひ食卓にとり入れてみてくださいね。
(フリーランス管理栄養士 今井 尚美)
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【参考】
※基礎代謝の季節変動について – 日本生気象学会
※L-カルニチン – わかさ生活
※ビタミンE – わかさ生活
※ひよこ豆 – わかさ生活