最近は、1日のうちに何度もアルコール消毒や手洗いを繰り返していると思いますが、そんな手にとってあまりにも過酷な状況が続いています。特に、手に「老け」が目立ち始める大人女性は、少しでも老け見えを回避するために良いハンドクリームが必須。
美容エディター&ライターの筆者が、プチプラで機能性も高いハンドクリームをご紹介します。
2020年は今までにも増して1日中アルコール消毒と手洗いを繰り返す日々となり、私たちの手は悲鳴を上げています。そもそも、身体の他の部位に比べて手の甲には皮脂腺が少なく、手の平にいたっては皮脂腺はありません。自分でうるおいを守る力が弱いのです。
さらに、アラフォー以降の女性は全体的に肌の水分量と皮脂量が急激に下がり始める年代なので、こまめに水分と油分を与えていないと、あっという間に乾燥が進んでしまいます。
また、手や指が乾燥していると皮がむけやすく、肌表面の角質層が乱れると外的な刺激が入り手荒れを起こす場合もあります。肌表面に傷があるとウイルスの感染率も高くなる場合があるので、できるだけ手荒れもさけたいところです。そのためには、ハンドクリームをこまめに塗って手を守ることが必須です。
手を守るには、手洗いをした後にすぐハンドクリームを塗ることです。ハンドクリームを複数個持ち、外出先にも携帯したり、家の数か所に置いておくなどの工夫をすると良いでしょう。
最近は、プチプラハンドクリームのなかにも「とにかく水に強い」「美白機能がある」など、さまざまな特徴をもつ製品が増えています。職業や手でどういう作業をすることが多いのかといった自分の環境に合わせてハンドクリームを選び、1日のなかでも目的別に使い分けることもおすすめです。
手に過酷な環境はこれからも長く続くと思われるので、使い続けやすいプチプラで効果の高い製品を上手に活用していきましょう。
筆者も愛用しているハンドクリームを目的別にご紹介します。
やさしくさわやかな石鹸の香りで大人気のフレグランスブランドのハンドクリームです。「プラセンタエキス」が配合されていて、美白機能を備えているのが特徴です。屋外にいることが多い仕事の人は、日中にも塗るのがおすすめです。スリムで携帯しやすいサイズなのも嬉しいですね。
さらに「グリセリン」「ヒアルロン酸」「コラーゲン」も配合されているため、保湿力も十分です。肌へのなじみも速く、仕事や家事の作業の邪魔になりません。
香りは3種類あります。写真上から、さわやかなシトラスのなかにピーチやアップルが入った「フィーリングブリーズ」、ローズにグリーンを加えてナチュラルな印象の「イノセントタイム」、洗いたてのタオルに包まれた清潔感がイメージの、すずらんとマリン調を掛け合わせた「センシュアルタッチ」。
筆者の仕事は屋内がメインなので、美白効果を発揮してもらうため塗るタイミングは、主には夜寝る前ですが、「センシュアルタッチ」の香りが特に気に入っているので、ときどき仕事の合間にも塗って香りを嗅いで気分転換しています。
(40g 税抜価格1,200円 フィッツコーポレーション)
100%食品成分で作られたハンドクリームです。赤ちゃんや小さい子どもに触る時や、料理をする前、ペットに触る時などにも安心して使えます。無添加・低刺激性にもこだわっていて、無着色・防腐剤フリー・アルコールフリー・合成香料フリー・無鉱物油なので、敏感肌の人の手にもおすすめです。
保湿成分として「アルガンオイル」「アーモンドオイル」「アロエ」「ヒアルロン酸」が配合され、伸ばすとみずみずしいうるおい感があります。
写真左は「無香料」タイプ、写真右は「シトラスの香り」です。「シトラスの香り」はオレンジやユズ、ライムなどの柑橘系果物の100%天然精油をブレンドした、甘酸っぱいさわやかな香りです。筆者は「シトラスの香り」が好きで、手洗い後の乾燥ガードに愛用しています。
(60g 税抜価格600円 KISSME(伊勢半))
日中用と夜用で求められる効果を考え、違う処方で作られた2種類のハンドクリームです。どちらも角質層の構造に類似した「ラメラ」を配合し、長時間うるおいをキープしてくれます。
また、「デイ」と「ナイト」の目的に合わせそれぞれに適した3種の「ヒアルロン酸」が配合されています。3種の「ヒト型セラミド」「NMF(天然保湿因子)」「ビタミンC誘導体」「グリチルリチン酸2K」などの、肌を保湿し整える成分に加え、抗酸化作用の高い「フラーレン」や、美肌に導く「シルク」で水分の蒸発を防ぐという、プチプラなのにかなり贅沢な成分が配合されています。手の老けが気になる大人女性にはかなりおすすめです。
写真左の「デイクリーム」は、あっという間に肌に浸透しベタつかないので、すぐにスマホやPCに触れるとあちこちで大人気のアイテムです。ローズ・ミュゲ・アップルなどのやさしい甘さのある香りで、香りを嗅ぐと気持ちがホッとほぐれます。
写真右のナイトクリームは「修復型ヒアルロン酸」が配合され、眠っている間に崩れたラメラ構造を補修するよう働きます。レモンやピーチなどのフルーツに、ミュゲ、ジャスミンなどの花々の香り、バニラやムスクの甘さがブレンドされた、ミルキーな甘さのある香りです。
ハンドケアにこだわりのある人はナイトクリームを塗ってシルクの手袋などを着用して眠ると、翌朝かなりしっとりすべすべの手になるのでおすすめです。筆者は特に「デイクリーム」の浸透の速さが気に入っており、仕事の合間にもよく塗っています。(60g 税抜価格1,200円 ビジナル)
乾燥が激しい肌のために考え抜かれたブランドのハンドクリームです。肌のバリア機能に重要な「セラミド3」「コレステロール」「遊離脂肪酸」をバランス良く配合し、乾燥から守りながら肌を整えてくれます。ナノパーティクル技術によって、微小化した「パラフィン(油成分)」が角質層の細かい隙間に密着してうるおいをキープします。
また、「ワセリン」等の保護成分が皮膚表面に人工的なバリア膜を形成し、水分蒸発を防ぎます。手洗いで水を触った際も、水を弾いて長時間ガードしてくれます。
初めて手にとった際は硬めのテクスチャーにおどろきましたが、ほんの2秒くらい手の平で覆ってから伸ばすと、一気になじみました。一度塗ると水を弾く時間も長いので頼りがいがあり、家事はもちろん、美容師や花屋、飲食業などの水に触る回数の多い人にとてもおすすめです。
(30g 税抜価格1,800円 第一三共ヘルスケア)
ひび、あかぎれ、しもやけ対策としておなじみで定評の高いハンドクリームです。創業者が「手荒れの悩みに応えたい」と研究、開発し、すでに60年以上も販売され続けているロングセラー製品です。
写真左のレギュラー製品のユースキンシリーズは、濃い黄色が特徴のクリームです。配合されている血行促進作用のある「トコフェロール酢酸エステル(ビタミンE誘導体)」は、末端冷え性で常に手が冷たい人の血流改善を助け、抗炎症成分の「dlカンフル」「グリチルレチン酸」などが配合され、ひどい乾燥やあかぎれなどの手荒れ改善を助けてくれます。
筆者の家族はこちらを塗り続けていたら、手荒れだけではなくかかとのひどいカサつきも改善されました。クリームの色は「ビタミンB2」の色で、肌がその色になることはありません。
写真右は、レギュラー製品から派生して誕生した「hana」シリーズです。ユースキンの独自の技術をとり入れながらやさしい香りをプラスし、「高浸透エマルジョン」がしっかり肌に浸透して高い保湿力をキープしてくれます。うるおい成分の「ビタミンE」「ビタミンB6」も配合されています。
香りは「ジャパニーズローズ」「ラベンダー」「ユズの花」「サクラ」と「無香料」の計5種類です。写真の「ジャスミン」は現在は販売を終了していますが、筆者はこの香りが好きで何本かリピート買いをしました。次は「ユズの花」か「サクラ」を使用する予定です。ベタつくかなと思いきや、伸ばすと油膜のようなベタつきがまったくない点も気に入っています。
レギュラー製品は湿布のようなスーッとする独特な香りのため、「オフィスではhanaシリーズの無香料タイプを使う」というように使い分けている人もいます。
(ユースキン40gチューブ ミッフィーデザイン 40g 税抜価格530円/hana ハンドクリーム 50g 税抜価格700円 ユースキン製薬)
自分の生活環境や目的に合わせたハンドクリームを上手くとり入れて、手を守りながら過ごしていきましょう。
(美容エディター&ライター 斎藤 真知子)
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【参考】
※レールデュサボン フレグランスハンドクリーム ホワイトニング(医薬部外品) – フィッツコーポレーション
※マミー ハンドクリームS – KISSME(伊勢半)
※マミー ハンドクリームC – KISSME(伊勢半)
※濃厚リペア クリーム – スキンコットン
※ロコベースリペア クリーム/ロコベースリペア
※ユースキン40gチューブ ミッフィーデザイン – ユースキン
※hana ハンドクリーム – ユースキン