気温がグッと下がり、肌寒く感じる季節になりました。これからの季節は身体を温めることを意識しないと、老け見えを加速させる原因につながってしまうこともあります。
国際薬膳調理師の筆者が、これからの季節に控えたい食材リストとこれから食べたい温め食材リストをご紹介します。
薬膳の世界では食材全てに意味があり、食べてはいけないものはないと考えます。大事なことは、その季節やその時の自分の体調と食材がもつ効能をマッチングさせることです。
例えば、これからの季節は寒くなっていきますから、身体を温めるものを多くとり入れましょう。逆に夏は暑いので、身体を冷やす食材を多めに摂ってクールダウンすると良いです。
体調でいえば、冷えやすい人は温める食材の方が良いですし、イライラしやすい人や暑がりの人は冷やす食材が向いています。
一見、むずかしそうに感じる薬膳ですが「寒いから温め、暑ければ冷やす」というシンプルな考えなので、忙しい毎日でも薬膳をとり入れることはできますよ。
これからどんどん冷え込んでいきますので、身体を冷やす食材をとるとますます冷えやすい身体になってしまいます。自然界の流れに沿って、冷えてきたら身体を温める食材をたっぷりととって寒さから身を守りましょう。
身体が冷えると血色感がなくなるほか、クマやシミも目立ちやすくなります。体調が悪く見えたり老け見えしてしまう可能性も大です。年齢を重ねるごとに、内側から身体を温めることは意識したいものです。
下記の冷やす食材のリストを、今ご自身が食べている食材と照らし合わせてみてください。もし、冷やす食材が多い場合は見直しが必要です。基本的には、夏に採れるものや南国で採れるものが身体を冷やしやすいと覚えておくと良いでしょう。
・きゅうり
・トマト
・バナナ
・コーヒー
・レタス
・キウイフルーツ
・緑茶
これらの食材が食べたいという時は、「生姜」「たまねぎ」「コショウ」などの温める食材と一緒にとり入れたり、加熱してからいただくようにしましょう。
普段はコーヒー派の方も、これからの季節は飲む回数を減らして紅茶に置き換えることをおすすめします。
買い出しの際は、下記の食材を買うよう意識しましょう。自分が手にとる食材で身体はつくられていきますから、その時の自分に必要な食材を選ぶ力をつけることが大切です。
まずは季節を意識して、身体を温める食材をとることから始めてみましょう。
・生姜
・こしょう
・たまねぎ
・かぼちゃ
・ねぎ
・ニラ
・紅茶
・ほうじ茶
身体を温めることで冷えが和らぐだけではなく、肌の血色感アップや気持ちのゆらぎが少なくなるなど、心身共に健やかな方向へ導くことができます。ご自身の食生活を振り返ってみて、身体を冷やすものが多ければ温め食材を日々の食事にとり入れてみてくださいね。
(薬膳ライフバランスプランナー/国際薬膳調理師/コラムニスト 倉口 ゆうみ)
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