秋も深まり、冬の気配も感じられるこの季節。年末年始の計画に心躍る一方、美容面では冷えやむくみ、肝機能の低下など、気になるお悩みが急増しやすい時期でもあります。
インナービューティー料理研究家の筆者が、秋冬を美しく元気に過ごすため「普段の料理にとり入れやすいおすすめスパイス」を3つご紹介します。
スパイスは、料理や飲み物の香りや味を奥深くしてくれる「調味料」です。
種類によっては、美容や健康をサポートする働きが期待されているものもあります。ただし、薬ではないため即効性や悩みの解消を約束されるものではありません。
食生活を通して、暮らしのなかにスパイス独特の味わいや奥深い香りを楽しくとり入れることがなにより大切です。
「ジンジャー(しょうが)」には強い発汗作用や血流促進作用があるため、冷え対策や血色の良い健やかな肌作り、代謝アップが期待されています。
また、辛み成分の「ジンゲロール」や「ショウガオール」には、のどの健康をサポートする働きも期待されています。冷え込みがきびしくなる秋冬の美容と健康のためにも、積極的にとり入れたいスパイスです。
ジンジャーシロップやジンジャーパウダーなら手軽に料理にとり入れることができます。
生の生姜を一度に使い切れない場合は、スライスしたものを冷凍保存しておくと、煮物などにサッと使えて便利ですよ。
血流促進をサポートする働きが期待されており、冷え改善や血色の良い肌作りに嬉しい「シナモン」。
実は、大昔にミイラの防腐剤として使われていたという歴史もあるほど、殺菌・抗菌作用も高いのです。「カリウム」も豊富なので、秋冬のむくみ対策にもおすすめです。
ミルクティーやチャイなどのホットドリンクにはもちろん、リンゴやサツマイモなどの旬食材との相性も抜群です。積極的に料理やお菓子作りにとり入れてみましょう。
秋冬は、濃厚な味わいの煮物料理やボリューミーな肉料理との相性が良い赤ワインがより美味しく感じられる季節です。ヌーヴォーなどのフレッシュな赤ワインはもちろん、夜にはホットワインを味わう楽しみもありますよね。
そんな季節におすすめなのが「ターメリック(別名:ウコン)」です。ターメリックは肝機能をサポートする働きがあるため、アルコールの代謝で疲れがちな肝臓を元気な状態に導きます。やや土臭い味わいですが、豆乳やミルク系飲料との相性は抜群です。
肝機能が気になる時に、ぜひとり入れたいスパイスです。抗酸化成分も含まれているのでエイジングケアにもおすすめですよ。
粉末タイプの黒糖やきび砂糖と一緒にホットミルクに加えるのがおすすめです。サフランと一緒(または代わり)にパエリアに加えても美味しいですよ。カレーに加えても良いでしょう。
代謝アップや血流促進、肝機能の向上など、秋冬の美容と健康に嬉しい働きがあるスパイスたち。これらの働きは単に冷えやむくみ対策となるだけではなく、細胞のエイジングケアや美肌作り、ダイエットにもつながります。スパイスをもっと身近な調味料として日々の食卓にとり入れ、身体の内側からキレイを磨きましょう。
(インナービューティー料理研究家 フードコーディネーター 國塩 亜矢子)
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【参考】
※蒲池桂子/監修(2010年)『美肌美人栄養学』エクスナレッジ
※伊達友美/著(2010年)『食べる美女肌セラピー』エクスナレッジ
※斎藤糧三/監修(2016年)『スーパーフード事典 BEST50』主婦の友社
※白澤卓二/監修(2018年)『医者が教える最強の食事術』宝島社
※(2017年)『スパイス&ハーブの使いこなし事典』主婦の友社