毛穴のお悩みには、「詰まり」「黒ずみ」「開き」「たるみ」などがありますが、ケアで共通して気をつけたいことがあります。
エステティシャンの筆者が、毛穴ケアの必須条件を5つご紹介します。
皮膚は物理的な刺激が加わると「より強く」「より厚く」なろうとするといわれています。スキンケアやメイク時、触るクセや寝具によるこすれ、スクラブなどの物理的な刺激は、なるべく控えるようにしましょう。
「気になっても極力触らない、そしてケアはやさしく」を心がけてください。
摩擦を極力さけるためには、「拭きとり系アイテム」をさけることが無難です。
また、メイク筆、パフ、スポンジ、枕やタオルなどの肌に触れるアイテムを、肌あたりのやさしいものに買い換えることもおすすめです。筆者は「シルク」でできた枕カバーを使用しています。寝跡がつきにくいですよ。
基本中の基本となりますが、意外とできていないことが多いです。クレンジングとファンデーションが合わずメイクが残ってしまうケースや、日中日焼け止めだけ、石鹸で落ちるメイクだからとクレンジングをしないという人もいらっしゃいます。
石鹸だけで落ちるメイクをしていても、皮脂やメイク汚れ、排気ガスなどの汚染物質をオフするために、1日1回はクレンジングをするようにしましょう。特に、テカリが出る、オイリー傾向の人は心がけてくださいね。
「徹底的に落とす」というとゴシゴシとこすってしまいがちですが、それだと肌負担が増えてしまいますので、「成分」で汚れを落とすようにしてください。
ファンデーションとクレンジング剤のパワーが合っていないとしっかりと落ちないので、カバー力の高いファンデーションなら、しっかりとメイクが落ちるクレンジング剤にしましょう。ファンデーションとクレンジングを同じメーカーのものにすれば失敗しにくいでしょう。
クレンジングや洗顔のすすぎは必ず30回行いましょう。
洗浄成分が肌に残ることで、乾燥や肌荒れ、毛穴詰まり、たるみ毛穴の原因となる場合があります。
丁寧にすすがないと、せっかく浮かせた汚れが洗い流されず、また毛穴の中にたまってしまいます。しっかりとすすぐ習慣をつけましょう。
毛穴の詰まりが気になる人は、角質ケア剤や酵素洗顔などを利用すると、肌の代謝が高まり、詰まりにくい毛穴へ導く手助けをします。
また、化粧品の成分で毛穴が詰まることもあるので、できればスキンケアやメイク製品を選ぶ時はノンコメドジェニック製品を選ぶよう心がけてくださいね。
夏は皮脂量が増え、毛穴が詰まりやすい季節です。拭きとりやスクラブなどの「物理的なケア」をしたくなりますが、摩擦が気になりますよね。
そんな時は、クレイマスクやクレイ成分が入った洗顔などを適度に使うと、摩擦を軽減しながらテカリや毛穴詰まりをオフすることができます。
毛穴の黒ずみは、皮脂やメイク成分の残りなどが空気に触れて「酸化」することで起こります。
そのため、毛穴をきれいにすることのほかに、ビタミンC美容液などの、抗酸化作用のあるスキンケアを使用しましょう。
大人の黒ずみは、冷えや肌代謝の低下が関わっていることもあります。
夏は暑くて湯船に浸かる回数が減りがちですが、湯船に浸かることで冷えや代謝の低下を防ぐことにつながります。
毛穴の汚れをオフして、詰まりや汚れのない状態を目指しましょう。そのうえで、開き、たるみ、黒ずみなどのお悩みに合わせたアイテムを投入していけば、きっときれいな毛穴が手に入るはずです。ぜひ、参考にしてください。
(美容家・エステサロン&スクールSUHADA主宰 永松 麻美)
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