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栃木で現役! ホンダ「NSX」パトカー 伝説のMRレイアウト2シーターゆえのトホホ話も

  • 2020年9月4日
  • 乗りものニュース

1989(平成元)年にホンダが満を持して発表した「NSX」。和製スーパースポーツと形容された同車を栃木県警がいまもパトカーとして使用しています。唯一無二のパトカーはどのようにして誕生したのでしょう。

和製スーパーパトカー どうやって誕生?

「GT-R」や「フェアレディZ」など日産のスポーツクーペをパトカーとして運用する栃木県警。しかし、それら日産製パトカーに負けないほどの存在感を放つのがホンダ「NSX」のパトカーです。

 とはいえ、栃木県警に配備されている「NSX」は現行モデル「NC1」ではありません。なんと21年前の1999(平成11)年に初度登録された「NA2」です。

 そのため、エンジンはターボではなく自然吸気で、4WDではなくミッドシップ(MR)です。また「NA2」は途中のマイナーチェンジでヘッドライトが固定式になりましたが、栃木県警の車両はその前のリトラクタブル仕様、すなわち、いまや一般車でも希少な格納式前照灯タイプのパトカーです。

 すでに20年以上現役の「NSX」パトカーですが、どのような経緯で栃木県警に配備されたのでしょう。

 それはメーカーであるホンダ(本田技研工業)からの寄贈です。同社は当時、宇都宮市の隣にある高根沢町に工場(現在は研究所)を有し、そこで「NSX」や「S2000」などのスポーツカーを生産していました。そのような背景から栃木県警に「NSX」のパトカーが誕生したのです。

 そして、現用の「NSX」パトカーは、実は2代目です。それ以前、1992(平成4)年に初代「NSX」パトカーがありました。

低姿勢の2シーター車ゆえ使い勝手はイマイチ

 初代「NSX」パトカーは、排気量3000㏄のV型6気筒エンジンを積んだ「NA1」というタイプでした。しかし同車は使用中の事故で廃車に。その後継として現行「NSX」が改めてホンダから寄贈されたのです。

 初代と2代目のあいだに、「NSX」自体がマイナーチェンジし、タイヤサイズの大径化などとともにエンジン排気量が200㏄アップしたため、現用の「NSX」パトカーはこの3200㏄V型6気筒自然吸気エンジンを積んでいます。

 またパトカーへ改造されるにあたり、屋根上の赤色灯も初代のバータイプから2代目ではブーメラン型に変更されるなどしています。

 他の都道府県警でも例のない「NSX」パトカー、交通安全に関するPR効果や、違反に対する抑止効果は抜群のようですが、使い勝手となると話は別のようです。なぜなら「NSX」は2シーターで後部座席などないため、違反者を車内に収容する場合、助手席に乗せるほかなく、そうなると2名一組で行動する警察官は、どちらかひとりが車外で待機する形になります。

 また天井が低く、シートも体の固定機能を高めた、いわゆるバケットシートのため、警察官がヘルメットを被って各種装具を着用すると窮屈、トランクルームも一般のパトカーと比べて狭いため、パイロンや旗を積むのもひと苦労とのこと。

 そのため、どうしても用途はイベントなどに限定されてしまうようです。とはいえ、そのスタイリングと知名度から、前出のとおり広報効果としては抜群のため、何度か所属は変わっているものの、終始ナンバープレートは「・110」の希望ナンバーを付け、使用され続けています。

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