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ミシュランタイヤ 日本進出の始まりは「鉄道」だった 世界展開の「鉄道用タイヤ」とは

  • 2019年11月19日
  • 乗りものニュース

世界有数のタイヤメーカーとして知られるミシュラン、その日本進出のきっかけは「鉄道用タイヤ」でした。自動車用とは異なる特徴を持つ「鉄道用タイヤ」とは、どのようなものでしょうか。

実は90年弱の歴史「鉄道用タイヤ」

 フランスのタイヤメーカー、ミシュランが日本に進出して2019年で55年が経ちます。自動車用タイヤで世界有数の売上高を誇る同社ですが、日本進出のきっかけとなったのは、実は自動車用タイヤではなく、「鉄道用タイヤ」でした。

 1964(昭和39)年、前回の「東京オリンピック」開催の直前に開通した東京モノレールへのタイヤ納入が、ミシュランの日本におけるビジネスのスタート。なお、東京モノレールはコンクリート製の軌道桁と呼ばれる1本のレールを、複数のタイヤで挟み込むようにして走行する方式です。

 ここにミシュランのタイヤが採用された理由について、日本ミシュランタイヤは次のように話します。

「それ以前から、タイヤで走る鉄道の開発に携わってきたミシュランの実績や、タイヤの性能が評価されたものでしょう。ミシュランは1931(昭和6)年に、世界で初めてゴムタイヤでレールの上を走る鉄道車両『ミシュリーヌ』を実用化しました。また1951(昭和26)年には、パリの地下鉄車両に初めて空気入りタイヤを装着させ、こちらも実用化しています」(日本ミシュランタイヤ)

 ちなみに日本では1957(昭和32)年、ゴムタイヤを使用する鉄道として上野動物園のモノレールが開業していますが、これは、いわば園内の乗りものとしてのモノレール。羽田空港と東京を結ぶ公共交通機関としての東京モノレールとは、規模が大きく違います。

「ゴムタイヤ鉄道」世界中に存在

 東京モノレールの開業以後、日本では同方式のモノレールや、コンクリートの板(床版)の上をタイヤで走る「ゆりかもめ」のような新交通システムなど、ゴムタイヤで走行する鉄道が各地に誕生しました。世界でも同様で、ミシュランではモノレールや新交通システム、地下鉄などの鉄道用タイヤを「メトロタイヤ」と総称。いまでは18か国、80の路線に関わっているといいます。

 日本ミシュランタイヤは東京モノレールを皮切りに、こうした鉄道会社へタイヤを供給していく一方で、自動車用はもちろん、建設機械や農業機械用、航空機用など、様々な種類のタイヤを日本に送り出してきたと話します。1991(平成3)年には、ミシュランで世界3番目となるタイヤの研究開発施設を日本に設立し、日本の環境に合わせた自動車用タイヤの開発に乗り出すなど、日本市場を重視してきたそうです。

 ちなみに、鉄道用タイヤは自動車用と異なり、ハンドルを切って曲がることよりも、車両の荷重を支え、まっすぐ走ることが重視されているとのこと。また、モノレールでは1本のタイヤで空気が抜けても、ほかのタイヤで支える仕組みがある一方、新交通システムは、タイヤの内部にアルミ製の支え部材が入っており、空気が抜けても荷重を支えられる、といった違いがあるそうです。

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