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豪雨被害で相次いだ「車中死」 開かぬドア動かぬ窓 クルマ水没時の脱出どうすれば

  • 2019年10月30日
  • 乗りものニュース

豪雨災害からの避難中に、クルマが流されたり、水没したりして車内で死亡するケースが相次いでいます。そうしたなか、水に浸かったクルマのなかから窓をかんたんに割れる「脱出用ハンマー」が注目されています。

クルマ窓はなかなか割れない

 2019年10月の台風19号や21号などによる大雨では、避難中にクルマが流されたり、水没したりして車中で死亡するケースが関東や東北で相次ぎました。カー用品店「オートバックス」を展開するオートバックスセブンによると、これを受け、車内から窓ガラスを割るための「脱出用ハンマー」に関する問い合わせが増えているといいます。

 JAF(日本自動車連盟)によると、大雨により冠水した道路でクルマが立ち往生した場合、あっという間に水位が上がり、水圧でドアが開けづらくなることがあるそうです。また電気系統がショートし、電動のパワーウインドウも開かなくなることも。そこから脱出すべく窓を破ろうにも、フロントはもちろん側面も強化ガラスでできているため、かんたんには割れません。

 2014(平成26)年にJAFは、水没した車内で何を使えば窓が割れるか、という実験を行っています。参加した女性ドライバーが席に座った状態で、傘の先やスマートフォン、小銭を詰めたビニール袋などで何度もたたいても側面ガラスは割れませんでしたが、緊急用ハンマーでは、水のなかでも窓を割ることに成功しています。

「先が固く細長いもの、たとえばヘッドレストの差し込み金具などでも、窓を割れないことはないと思いますが、それをとっさに思いつくかといえば疑問です。また、水没時はシートベルトが外れなくなることもありますが、脱出用ハンマーの多くにはシートベルトを切るカッターも備わっているので、最も効率よく脱出できるのではないでしょうか」(オートバックスセブン)

 またJAFによると、こうした状況でハンマーがなく、車内へ次第に水が入ってくる場合、外との水位との差が小さくなるときが脱出のチャンスとのこと。車内外の圧力差が縮まり、ドアにかかる水圧が小さくなるので、ドアが開けやすくなるといいます。

 とはいえ、こうした事態を避けるためにも、JAFは大雨時の運転に注意を呼び掛けています。クルマが床面以上まで水に浸かっていたとしても、ただちに内部へ水は入ってこないものの、だからこそ危険を察知するころには手遅れとなり、そのまま立ち往生という結果につながりかねないそうです。

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