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消えゆく薬局の遊具、鳥取の「しんかんせん」がラストラン

  • 2019年9月12日
  • 乗りものニュース

とある薬局で38年間稼働していた、新幹線車両をかたどった子ども向け遊具が撤去されるにあたり、別れを惜しむ声が集まっています。このような薬局の遊具、全国的にも貴重な存在になっていますが、そもそも何だったのでしょうか。

薬局でメンテナンスしてきた「0系」

 鳥取県で「ラストラン」を迎える新幹線0系に、SNSなどを通じて別れを惜しむ声が集まっています。

「0系」といっても、とある薬局の前に置かれた、硬貨を入れると動く車両をかたどった遊具のことです。鳥取県倉吉市のショッピングモール「パープルタウン」1階に入居する「くすりの健康堂」のものですが、9月16日(月・祝)をもって同薬局は閉店します。これに際し、同薬局は「ラストラン」と称してこの遊具をモールで飾り、「ぼくは、パープルタウンオープンから38年間たくさんの元気な子供たちを乗せて走ってきました」といったお別れのメッセージを掲げています。

 くすりの健康堂によると、この遊具は先代社長の時代にエスエス製薬から販促物として提供されたものだそうです。すでに修理してくれる先もなく、自らメンテナンスしてきたといいます。

「閉店後、この遊具をどうするかは未定です。こことは別に本店もあるのですが、そちらは路面店なので屋外に置くことになり、すぐに壊れてしまうでしょう。ショッピングモール内にあったからこそ、ここまで長く動いてくれたと思っています」(くすりの健康堂)

 愛着ある人も多いことから、「ラストラン」の告知とメッセージを掲げたそうですが、その反響は大きく、ゆずってほしいという声も多く寄せられているそうです。

製薬会社「大変貴重なもの」

 くすりの健康堂によると、昭和の時代には様々な製薬会社がこのような遊具やマスコットキャラクターのオブジェを薬局に提供していたそうです。これについてエスエス製薬は、次のように話します。

「『お子様連れでも気軽に薬局へ来てほしい』という願いから、かつては街の薬局向けに販促物として遊具を提供していました。しかし、様々な機能を持った大型のドラッグストアが主流になるにつれ、その需要も減ってきたのではないかと思います」(エスエス製薬)

 同社では現在、このような遊具の提供は行っていないといいます。

 エスエス製薬によると、いまとなっては全国で遊具がどれほど残っているかはわからないものの、今回の新幹線遊具については「大変貴重なもの」だといいます。同社でこうした遊具の修理を担当した記録も残っていないことから、いま稼働しているものの多くは、くすりの健康堂のように薬局が自らメンテナンスしているものと推測されるそうです。

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