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クルマに「燃費基準達成車」ステッカー、なぜ貼られている? はがすと問題はあるのか

  • 2019年7月11日
  • 乗りものニュース

クルマのリアウインドウ付近に貼られている「燃費基準達成車」「低排出ガス車」と書かれたステッカー、剥がしてもよいものなのでしょうか。そもそも、どのような意味を持っているのでしょうか。

新車の製造時または販売時に貼られる

 昨今のクルマの多くでは、リアウインドウ付近に、「〇〇年度燃費基準達成車」や「低排出ガス車」といったステッカーが見られます。

 国土交通省自動車局によると、これらステッカーは基本的に「新車の製造時または販売時に貼りつけられるもの」とのこと。つまり、ユーザー本人が貼ったものではないケースがほとんどです。ステッカーの目的について、同局は次のように話します。

「環境に優しく燃費のよいクルマの普及促進を図るためです。環境性能を可視化することで、省エネルギーへの関心を高める狙いがあります」(国土交通省自動車局)

 とはいえ、国土交通省自動車局によると、「ステッカー自体に法令の定めはなく、なくても問題ありません」といいます。

 実際、とあるメーカーが過去に燃費データの不正問題を受けて、ある車種の新たな燃費値を国土交通省に届け出たところ、既存車の燃費基準値達成車ステッカーと内容が相違してしまったため、ディーラーで正しい内容を反映したステッカーへの貼り替え、またはステッカーを剥がすことで対応した事例があります。

重くて燃費が悪くても「基準達成車」そのワケは?

 そもそも、燃費基準達成車ステッカーや、低排出ガス車ステッカーの内容は、具体的にどう決められるのでしょうか。

 たとえば、「2020年度燃費基準+20%達成車」と貼られたクルマは文字通り、現行の目標年度である2020年度の燃費基準を20%上回っていると国土交通省に認定されたクルマです。同省自動車局によると、この燃費基準は車両重量ごとに細かく決められており、2020年度目標の場合は、2009(平成21)年度時点で、その重量の範囲内において最も燃費がよかった車種の数値が基準になっているとのこと。つまり、軽くて燃費のよいクルマほど有利というわけではなく、一定の重量クラスのなかで、どれほど燃費がよいかが示されているのです。

 低排出ガス車ステッカーは、自動車の排気ガスに含まれる有害物質(一酸化炭素、炭化水素など)の排出量が、法令で定められた規制値より何%低減されているかを示しています。現行の規制値は2005(平成17)年に定められており、その規制値から75%以上低減されていれば星が4つ、50%以上であれば星3つといったように格付けされています。なお、燃費基準達成値や排出ガス基準の低減率などは、自動車取得税や自動車税などが減税される、いわゆる「エコカー減税」の減税率に関わってきます。

 2019年6月3日(月)には、国土交通省から2030年度を目標年度とした、新たな燃費基準値が発表されました。新基準値は平均25.4km/Lと、2016年度実績値と比べて32.4%改善されています。これは、各自動車メーカーに対し「2030年度までに企業ごとに、出荷台数の平均で燃費を約3割改善する」ことが課せられたといえるでしょう。今後、2019年度中をめどに、関連法令に基づく基準の改正が行われる予定です。

 なお、国土交通省自動車局によると、2030年度燃費基準にまつわる車両側の表示をどうするかは、まだ決まっていないそうです。もしかすると、燃費基準値ステッカーも変化するかもしれません。

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