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アウトレットに高速バス続々 大都市郊外の駅からも直行便、増設相次ぐワケ

  • 2018年12月26日
  • 乗りものニュース

アウトレットモールに発着する高速バス路線が増えています。首都圏や関西の主要駅はもちろん、郊外の駅とアウトレットを結ぶ路線も。「アウトレットへの足」と「地域の足」の両面を担うものもあります。

都市郊外の駅からもアウトレットへの高速バス

 近年、アウトレットモールに発着する高速バスが増えています。

 たとえば東名高速の御殿場ICに近い「御殿場プレミアム・アウトレット」。従来からの東京駅、新宿発に加え、ここ6年でさらに品川、池袋のほか、たまプラーザ(横浜市青葉区)、日吉(同・港北区)、センター北(同・都筑区)、立川(東京都立川市)、矢川(同・国立市)といった東京郊外の駅からも、直行の高速バスが新設されました(立川・矢川便は土休日およびバーゲン期間中のみ運行)。

 関西の「神戸三田プレミアム・アウトレット」も、従来の三宮、新神戸発着便に加え、2011(平成23)には大阪(梅田)発着便、あべの橋発着便がそれぞれ土休日のみ設定され、大阪(梅田)発着便はのちに毎日運行となりました。さらに2017年からは京都、新大阪発着便が、2018年からは姫路発着便が、それぞれ土休日およびバーゲン期間中に運行されています。

「三井アウトレットパーク」でも高速バスの新規路線が増えており、2012(平成24)年開業の「三井アウトレットパーク木更津」で特に顕著です。新宿、東京駅、浜松町、品川、池袋、横浜、川崎、たまプラーザ、センター北、町田、相模大野(相模原市南区)など、「御殿場プレミアム・アウトレット」に匹敵するほど広範囲から高速バスが発着しています。

高速バスは「集客装置」

 全国の「プレミアム・アウトレット」を運営する三菱地所・サイモンによると、こうした郊外型モールの多くは駅から離れた高速道路沿いに立地していることもあり、マイカーでの来場が大半。しかし、クルマを利用しない人、運転を気にせずゆっくり来場したい人、そして国内外の旅行者などに向け、交通アクセスの利便性を高めるべく高速バスの誘致に継続して取り組んでいるそうです。

「路線の増加や認知の向上とともに、高速バスで来場されるお客様の数は増え続けています。近年は外国人のお客様が、団体旅行のバスツアーはなく個人で高速バスに乗って来られることも多いです」(三菱地所・サイモン)

 三井不動産も、「三井アウトレットパーク木更津」では「対岸エリア(川崎側)のお客様や若年層、インバウンドの方が増えていることからも、バス路線拡大は『集客装置』として必須と考えています」とのこと。ほかの「三井アウトレットパーク」でも、特にクルマを持たない若年層と訪日外国人を獲得するうえで、バス路線の拡大を検討していくとしています。

 なかには、土休日やバーゲン期間中のみ運行という路線もあります。三菱地所・サイモンによると、「もともとバーゲン期間中に特定地域発着のツアーバス(旅行商品)という形で運行し、そこから本設の路線へ、さらに毎日運行へと成長したケースもあります」とのこと。「御殿場プレミアム・アウトレット」の立川・矢川発着路線や、たまプラーザなどに発着する路線が、ツアーバスから本設路線に発展した例だそうです。

「アウトレットへの足」だけじゃない! 今後さらに発展か

 アウトレットモールに隣接して、地域のバスターミナルが建設された例もあります。栃木県佐野市にある「佐野新都市バスターミナル」です。「佐野プレミアム・アウトレット」から徒歩3分の位置にあり、東京駅や新宿のほか、埼玉県の新越谷、大宮、福島県の郡山、須賀川、そして前橋、宇都宮などへ向かう高速バスも発着しています。これら都市間を結ぶ路線が、アウトレットに来訪する人の輸送も担っているのです。

 特に東京方面へは日中およそ30分おきに東京駅行き、新宿行きのいずれかが発車。バスターミナルはマイカーの駐車場や自転車置き場も備わっており、佐野市交通生活課によると「午前中は佐野から東京へ向かう人が、東京からはアウトレットへ向かう方が多いです」とのこと。この2路線においては、高速バスでは珍しい通勤定期券も設定されているほか、土休日に東京方面から来る一部の便は、「佐野プレミアム・アウトレット」内のバス停にも停車します。

 バスターミナルやアウトレットが置かれた「佐野新都市」は、住宅、商業、産業用地からなる再開発エリアのこと。佐野市交通政策課によると、計画のなかでアウトレットモールと、その集客も見込んでバスターミナルが同時期に開設されたそうです。当初のバスターミナルは小規模なものでしたが、佐野市とジェイアールバス関東が共同で拡張に取り組み、アウトレットの開業から4年後の2007(平成19)年に佐野新都市バスターミナルとしてリニューアル。その後も利用者が増え、駐車場の拡張などが行われました。

 このように、アウトレットモールをひとつの拠点として、地域全体の発展につなげる動きはほかにもあります。三菱地所・サイモンによると、「御殿場プレミアム・アウトレット」では2020年春をめどに、小田急電鉄によるホテルや日帰り温泉施設を加えた第4期開業計画を進めているとのこと。「高速バスなどによる交通アクセスの拡充を図ることで、『御殿場プレミアム・アウトレット』をハブ施設とする一大広域リゾートエリアを目指します」としています。

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