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「青春18きっぷ」の旅、難関を打破する「ワープ」とは 特急にちょっと乗ればここを抜けられる!

  • 2018年3月6日
  • 乗りものニュース

「青春18きっぷ」で乗れるのは原則として普通列車ですが、区間によっては普通列車がほとんど走っていないことも。別料金を払い特急などに乗れば、そのような「難関」を乗り越えられる場合があります。

普通列車ゼロの特例区間以外にも「難関」が

「青春18きっぷ」はJRの普通列車が乗り放題になりますが、どんなに乗り放題でも、本数が少なければ使い勝手が悪くなります。実際、全国には普通列車の本数が極端に少ない「難関」がいくつかあります。

 たとえば、石勝線の新夕張〜新得間(北海道)は普通列車がゼロで、特急しか走っていません。また、かつては在来線だった青函トンネル前後の区間はいま、北海道新幹線になっています。これらの区間では、「青春18きっぷ」だけで特急に乗れたり、新幹線と第三セクター線に乗るための「オプション券」が販売されていたりします。

 ただし、このような特例があるのはごく一部の区間です。ほかにも、特急の本数は多いものの、普通列車の本数が少なく待ち時間が長くなりやすい、次のような区間もあります。

●石北本線 上川〜白滝間(北海道上川町〜遠軽町、37.3km)
・普通列車本数:2往復(うち1往復は特別快速「きたみ」)
・特急本数:4往復(白滝駅停車は2往復)
・特急の運賃・料金:1460円〜

●室蘭本線 長万部〜豊浦間(北海道長万部町〜豊浦町、36.1km)
・普通列車本数:下り4本、上り5本
・特急本数:12往復(豊浦駅には停車せず、ひと駅苫小牧寄りの洞爺駅に11往復停車)
・特急の運賃・料金:1460円〜(長万部〜洞爺)

●日豊本線 佐伯〜市棚間(大分県佐伯市〜宮崎県延岡市、40.7km)
・普通列車本数:3往復
・特急本数:13往復(市棚駅には停車せず、4駅宮崎寄りの延岡駅に停車)
・特急の運賃・料金:1930円(佐伯〜延岡)

 ※列車ダイヤや運賃は2018年3月1日(木)現在のもの。特急の運賃・料金は特記以外、普通車自由席。以下同。

 いずれも山岳地帯や県境付近などで人口が少なく、日中は普通列車がほとんど走らない区間です。こうした区間では追加で乗車券と特急券を購入し、特急を使ったほうが時間を節約できてよいかもしれません。このように「青春18きっぷ」の旅で少しの区間だけ特急を利用することは、鉄道ファンのあいだでは「ワープ」などと呼ばれます。

「新幹線ワープ」の上手な使い方

 同様に普通列車が少ない、あるいは時間がかかるほか、新幹線の開通により在来線が第三セクター線になったため「青春18きっぷ」を利用しづらい、といった区間もあります。そのような区間を、新幹線で一気に「ワープ」することもできます。

●IGRいわて銀河鉄道/青い森鉄道 盛岡〜八戸間(107.9km)
・所要時間:約1時間50分
・代替手段:東北新幹線
・代替手段の所要時間:最速27分
・運賃・料金:IGRいわて銀河鉄道/青い森鉄道は大人片道3040円。東北新幹線は3500円(特定特急券を利用した場合)〜

●上越線 高崎〜越後湯沢間(94.2km)
・所要時間:最短で1時間45分程度(水上駅での乗り換え含む)
・代替手段の所要時間:最速24分
・運賃・料金:3500円〜

 IGRいわて銀河鉄道、青い森鉄道は、東北新幹線の開通によりJRから移管された第三セクター線で「青春18きっぷ」は利用できません。一方、東北新幹線の盛岡駅以北では、新幹線の普通車指定席に、空席があれば座れるという「特定特急券」があり、指定席特急券よりも520円安く利用可能。IGRいわて銀河鉄道/青い森鉄道の運賃との料金差は540円となります。なお、青い森鉄道の八戸〜青森間は、野辺地駅(青森県野辺地町)を除く途中駅で下車せず通過する場合、「青春18きっぷ」が特例的に利用可能です。

 上越線では、群馬・新潟県境を越える水上〜越後中里間の普通列車が1日7往復と少なくなります。代替となる上越新幹線は、高崎〜越後湯沢間の途中に上毛高原駅(群馬県みなかみ町)がありますが、同駅は在来線とは接続していないため、高崎〜越後湯沢で利用することとなります。

●山陽本線 広島〜柳井〜徳山間(110.2km)
・所要時間:約2時間
・代替手段:山陽新幹線
・代替手段の所要時間:最速22分程度(「のぞみ」利用の場合)
・運賃・料金:3390円〜

 山陽本線の岩国〜徳山間は、瀬戸内海沿いの柳井を経由しますが、対して山陽新幹線は内陸の岩徳線沿いにこの区間をショートカットするため、距離を大幅に短縮できます。

三セク線も「ワープ」に使える

 第三セクター線は基本的に、「青春18きっぷ」では乗れませんが、「ワープ」に使うと効果的な路線もあります。

●北越急行(ほくほく線、新潟県)
・区間:六日町〜犀潟 59.5km
・運賃:大人片道970円(六日町〜犀潟)

 北越急行ほくほく線は新潟県の魚沼地方と上越地方を結ぶ路線。列車の多くはJR線に乗り入れ越後湯沢〜直江津間で運転されます。北陸新幹線の金沢延伸以前は、特急「はくたか」が最高速度160kmで越後湯沢〜金沢間を走っていました。現在は超快速「スノーラビット」が越後湯沢〜直江津間を最速57分で結んでいます。この区間をJR線の普通列車で移動した場合、最も早くて3時間弱かかります。

●智頭急行(兵庫、岡山、鳥取県)
・区間:上郡〜智頭 56.1km
・運賃:大人片道1300円(上郡〜智頭)

 山陽本線の上郡駅(兵庫県上郡町)と因美線の智頭駅(鳥取県智頭町)を南北に結ぶ路線で、京都〜鳥取・倉吉間の特急「スーパーはくと」が走るなど、関西と鳥取を結ぶメインルートのひとつとなっています。「スーパーはくと」を智頭急行線内のみ利用した場合、所要時間は約40分、費用は運賃1300円と自由席特急券420円です。ちなみに、上郡〜智頭間をJR線だけで移動した場合、最低でも3時間以上、経路や乗り継ぎ時間によってはその倍近くかかることもあります。

 今回紹介した区間以外にも、列車本数が極端に少なく、代替手段もないといったところがあります。たとえば、北海道のいわゆる盲腸線(行き止まりの路線)である札沼線の末端、浦臼〜新十津川間は、1日1往復の普通列車しか走っていません。他路線とつながっている区間でも、たとえば広島県の山間部に位置する芸備線 備後落合〜東城間や、島根・広島県境をまたぐ木次線 備後落合〜出雲横田間も、それぞれ普通列車などが1日3往復だけの区間です。旅行する際はよく計画を立てたほうがいいかもしれません。

【地図】北海道で普通列車の本数が特に少ない区間

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