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ウクライナの“ジャベリン”そっくりは日本にも! 国産対戦車ミサイル「01式ATM」高性能!

  • 2022年5月29日
  • 乗りものニュース

アメリカがウクライナに大量供与し、ロシア戦車を多数撃破したことで一気に有名になった対戦車ミサイル「ジャベリン」。この「ジャベリン」に勝るとも劣らないといわれるのが、日本が独自開発した01式軽対戦車誘導弾です。

1人で携行・射撃可能だから「軽」に分類

 2022年2月末から行われたロシアによるウクライナ侵攻。ウクライナによる徹底抗戦で一躍メジャーになった兵器のひとつに、アメリカ製の肩撃ち式対戦車ミサイル「ジャベリン」があります。ある意味でウクライナ反撃の象徴ともいえる存在になった「ジャベリン」ですが、陸上自衛隊は装備していません。

 その代わりに陸上自衛隊が使用しているのが、国産の「01式軽対戦車誘導弾」です。一説によると、「ジャベリン」に勝るとも劣らない性能を有しているそうですが、どういった装備なのでしょうか。

 01式軽対戦車誘導弾は、1993(平成5)年から開発が始まり、2001(平成13)年に制式化された陸上自衛隊の個人携行型対戦車ミサイルです。対戦車ミサイルの英語表記「Anti-Tank Missile」や「Missile Anti-Tank」から、陸上自衛隊の隊員の間では「01ATM」や「軽MAT」などと呼ばれたりもするとか。

 01式は元々、84mm無反動砲(カールグスタフ)の後継として採用・配備が進められたものの、調達価格の高騰と、様々な弾種を使用することが可能な84mm無反動砲の汎用性の高さから、のちに両者を併用するという形へ陸自の方針が切り替わっています。

 特徴は、射手1名で照準から射撃まで行える点にあります。目標のロックオンは赤外線画像で行いますが、その際、射手はミサイルの飛翔モードを、戦車など防御力に優れた目標を狙う場合、比較的装甲が薄い上面を狙うダイブモード(トップアタックモード)と、エンジンや履帯などの低い位置にある目標を狙う低伸弾道モード(ダイレクトヒットモード)のいずれかから選択します。

後方爆風がほぼない点は大きなメリット

 また、84mm無反動砲などと異なり、01式軽対戦車誘導弾は射撃時に発生する後方爆風がかなり抑えられているため、車両の上面から身を乗り出して射撃することができます。最大射程は「ジャベリン」とほぼ同等の約2000mといわれています。しかし、この距離だと戦車砲の有効射程圏内であることから、撃ったらすぐに逃げないと、敵の戦車に射撃場所を特定され、数秒後には戦車砲を撃ちこまれる危険と隣り合わせともいえるでしょう。

 ただ、01式軽対戦車誘導弾は射撃したら、あとはミサイル(弾体)が自ら目標に向かって自動追尾・命中してくれるため、射手が射撃したあとはすぐに車両を発進させその場から退避することが可能です。これは対戦車戦闘を行う隊員からすれば生存率を大きく向上させることに繋がっています。

 ちなみに、陸上自衛隊はこの01式軽対戦車誘導弾をこれまでに1000セット以上を調達していて、全国の普通科部隊などに配備済みです。この数は陸上自衛隊が運用する対戦車ミサイルのなかで最も多いものです。

 この01式軽対戦車誘導弾と共に、より大威力・長射程の中距離多目的誘導弾や96式多目的誘導弾システム、そして87式対戦車ミサイルや79式対舟艇対戦車ミサイルを組み合わせて運用することができれば、陸上自衛隊は対戦車戦闘における鉄壁の守りを構築することができるでしょう。

 さらに、これら対戦車ミサイルを守るように味方の戦車部隊を配置することができれば、その守りはより強固になります。

 1発あたり約2000万円するといわれている01式軽対戦車誘導弾ですが、これだけの高性能な国産対戦車ミサイルの射撃シーンを見ることができるのが「総火演」こと「富士総合火力演習」です。

 2022年は5月28日(土)に行われましたが、その様子はインターネットの動画共有サイトYouTubeなどで視聴することが可能です。ぜひ、そこで「ダイブモード」と「低伸弾道モード」の2種類の飛び方や、後方爆風の少なさを確認してみてください。


※誤字を修正しました(5月30日12時59分)。

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