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でっかい“橋”キター!! 首都高「大師橋」の架け替え用橋桁を水上運搬 新旧の橋が並ぶ

  • 2022年5月14日
  • 乗りものニュース

多摩川に架かる首都高の高速大師橋、その架け替え用の橋桁が船で現地へ横付けされました。超巨大かつ重量物を水上運搬するため、事前に川底の浚渫も行われたほど。今後どうなっていくのでしょうか。

羽田空港の横で運ばれた「橋」

 多摩川をゆっくり遡っていく船、そこには、巨大な「橋」が載っていました。

 首都高速神奈川1号(K1)横羽線で多摩川に架かる「高速大師橋」架け替え工事の一環として、新設する橋桁を台船に載せて水上運搬する作業が2022年4月から5月にかけて実施されました。

 架け替える区間の全長は約300mと、東京タワーの高さに匹敵するため、台船に載せる橋桁は東京側(長さ約130m、重さ約1900t)と川崎側(長さ約80m、重さ約1300t)の2ブロックに分けて運ばれています。2022年5月12日には川崎側の新設橋桁を、羽田空港横の「多摩川スカイブリッジ」から、工事を行う「高速大師橋」の手前まで輸送する作業が行われました。

 橋桁の水上運搬をスムーズに行うには、川幅や既存構造物に関連した制限に加え、潮位の変化、波の高さ、風の向きといったさまざまな気象条件もクリアすることが必要です。水上運搬の事前準備では、重量物を載せた台船が安全に現場へアプローチできるようするため、堆積している土砂を取り除いて水深を深くする浚渫作業も行われています。

 ただ、自然を相手にしている以上、天候による工程の変更や調整はつきものです。実際、4月16日に予定していた東京側の橋桁運搬は、台風1号の影響を受けて延期。5月14日に予定していた川崎側の橋桁運搬も、当日は荒天が予想され、2日前倒しの作業となっています(14日にも一部作業実施)。

 5月12日の水上運搬はあいにくの雨となったものの、潮位などの条件が整ったため、14時ごろから運搬を決行。IHIの横浜事業所で製造され、宇徳が保有する巨大ジャッキ「スーパーテーブルリフト(STL)」に載せられた橋桁は、曳船や警戒船、深田サルベージの作業船に支えられながら、約1時間かけて「高速大師橋」の手前まで無事に移動しました。多摩川に係留されている屋形船や釣り船のすぐ近くを、巨大な橋桁が通る迫力の光景を見ることができました。

今後どうなる?大師橋架け替え本格化

 既存の「高速大師橋」は1968(昭和43)年11月に開通しました。竣工からすでに50年以上が経過し老朽化が進んでいるうえ、乗用車やトラックの重量も当時より重くなっているため、橋梁全体に多数の疲労亀裂が発生する状況に陥っています。

 このような背景から首都高速道路は2025年度までの計画で「高速大師橋」の更新事業に着手。長期に渡る耐久性と、維持管理がしやすい構造を確保した新しい橋梁へと造り替えていきます。

 12日に運び込んだ橋桁を含む河川中央部のブロックを仮設した後は、橋桁上に設置したクレーンを使いながら、残り1ブロック分を徐々に東京側へ伸ばしていきます。更新する部分の組み立てが完了すると「高速大師橋」を含んだ周辺の区間を約2週間にわたって通行止めにしたうえ、新旧の橋桁を上流へそれぞれスライドする形で新設橋を設置、その後に既存橋の撤去を進めます。

 橋の切り替えは2023年度を予定しており、2025年度の完工まで、しばらく新旧両方の「高速大師橋」を見ることができるでしょう。

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