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日本唯一の現役「トレーラーバス」東京に 乗りもの界の絶滅危惧種 運行が奇跡といえるワケ

  • 2022年5月1日
  • 乗りものニュース

日本で唯一の「トレーラーバス」が東京で現役です。客車がトレーラーに牽引され、運転席と客室が完全に独立したバスは、運転できる人も、その運用も超レア。乗りもの界の絶滅危惧種です。

トレーラーバスとは?

 令和の時代にあって超レアな乗りもの「トレーラーバス」が東京で走っています。
 
 トレーラーバスとは「乗客の乗る付随車を引いて走行する大型バス」とのこと。ボンネットトラック形状のトラクターヘッドが引っ張る超ロングバスです。昭和20年代の短い期間に、戦後復興を担う通勤通学客の輸送手段として全国で運行されていました。

 しかし令和の今では、まず見かけることはありません。それもそのはず、現在走っているのは全国でたった1台。さらに老朽化も進んでいるという、まさに乗りもの界の絶滅危惧種です。

 このトレーラーバス「青春号」は、東京都あきる野市のJR武蔵五日市駅から、日の出町にある「つるつる温泉」のあいだで路線バスとして走っています。日の出町がバスを所有し、西東京バスへ委託し運行しているもの。山あいを片道およそ20分間かけて往復しています。

 運行を開始したのは1996(平成8)年で、つるつる温泉が開業した際に観光の目玉として登場しました。愛称の「青春号」も、つるつる温泉の「生涯青春の湯」という施設名に由来しているとのこと。

 主につるつる温泉の利用者、地元の人達の移動手段になっていますが、その外観や内観から、観光に来た子どもにもとても喜ばれるそうで、この「青春号」目当てに訪れる人も少なくないそうです。

運行しているのがいかに奇跡か!

「青春号」の魅力は、日本に1台という貴重さだけではありません。前方のけん引車は機関車を模したデザイン、乗客が乗る車両はSLの客車をイメージしたデザインで、車内もレトロな雰囲気が楽しめるかつての鉄道車内風になっています。

 さらに、けん引車を運転する運転士だけでなく、もうひとり客車に車掌が同乗し行き先の案内や運賃収受を行っています。いまやほとんどのバスがワンマン運行のなか、ツーマンバスはとても貴重です。年配の方はかつての鉄道やバスの雰囲気を、そうでない方は新鮮な気分を味わえるのではないでしょうか。

 トレーラーバスの運転に必要な「けん引二種免許」も超レアな資格で、それを保有する運転士そのものも貴重な存在。西東京バスではそのレアな免許を持つ6人の運転士が運転を担当。「青春号」は1日7往復ですが、このバスを運転していない場合は他の路線、またシニアは地元のコミュニティバスを運行しているとのこと。

 最後に、近場のオススメ立ち寄りスポットも日の出町役場で伺いました。日の出山荘(中曽根康弘元内閣総理大臣が所有していた別荘)、鎌倉大仏よりも大きい東京都最大の「鹿野大仏」(塩澤山寳光寺)、自慢の地元ジャージー牛の乳を加工したソフトクリームといった地場の特産品や農産物が味わえる農の駅「肝要の里」などがオススメだそうです。

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