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意外な活用法? 坑道トロッコを「ランドカー」に変えたワケ ヤマハの自動運転カート

  • 2022年2月11日
  • 乗りものニュース

ヤマハ発動機がもともとゴルフ場の移動用カートとして開発した「ランドカー」。いまや地方で公共交通としての“自動運転車”として活用されていますが、意外な場所にも導入されています。鉱山跡のトロッコの代わり、としてです。

自動運転カートが走るモグラ空間

 ヤマハ発動機の「ランドカー」。もともとゴルフ場などリゾート施設内を移動する目的で半世紀前に開発された電動の乗り物ですが、いまや「グリーンスローモビリティ」などと呼ばれ、公共交通の役割を担う自動運転カートとしても各地で導入されています。2021年3月から福井県永平寺町にて、日本初の遠隔監視・操作による無人運行(自動運転レベル3)が開始されたことも記憶に新しいところです。

 同じころ、ランドカーが一風変わったところでも導入されています。鉱山の坑道、つまり地下空間の見学用カートとしてです。

 場所は岩手県釜石市の釜石鉱山です。アリの巣のように張り巡らされた坑道内を、5台のランドカーが見学者を乗せ走っています。

 この鉱山は1993(平成5)年に大規模な採掘を終了し、いまでは地下水力発電所による発電や、岩盤から湧き出すミネラルウォーター「仙人秘水」の産地として注目を集めているそう。坑道の最奥部に位置するその水源まで、ランドカーで案内しているそうです。

実は鉄道の代わり

 坑道内にはもともと線路が敷かれ、バッテリー式のトロッコが走っていたそうです。しかし補修部品の入手が困難になり、技術者も見つからないという課題から、トロッコに代わる移動手段として導入されたのが、ランドカーでした。

 走行するのは、かつてトロッコの線路が敷かれていたルート。線路は撤去され、電磁誘導線を埋め込んだ走行路として整備されました。この電磁誘導線に沿って、ランドカーは車間を自動で保ちながら運行します。5人乗りカート5台で最大22名(安全運行員除く)を運べるとのこと。

 ただ、狭いうえ川のように水が流れる箇所もある坑道内を整備する必要もあり、準備に4年を要しているといいます。走行路は全て舗装したそうですが、舗装会社にとっても経験のない環境下、手探りの作業だったとか。

 こうして運行を開始した電動のランドカーは、トロッコ時代の会話もできないほどの騒音や振動を解消、快適性もアップしたそうです。ヤマハ発動機はランドカーについて、こうした特殊な環境でも「ご要望があればいろいろ提案していきたい」としています。

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