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東日本大震災後の海底変化も特定 深海調査研究船「かいれい」引退 JAMSTEC

  • 2022年2月4日
  • 乗りものニュース

大深度に生息するエビを捕獲し表彰も。

大深度無人探査機「かいこう」の支援母船として活躍

 国立研究開発法人 海洋研究開発機構(JAMSTEC)は2022年2月2日(木)、長らく運用してきた深海調査研究船「かいれい」について、2022年2月1日(水)に運用を停止したと発表しました。

「かいれい」は1997(平成9)年3月に就航した、総トン数約4500トンの海洋調査船です。地球で最も深いマリアナ海溝への潜航も可能な1万1000m級無人探査機「かいこう」の支援母船として、またマルチチャンネル反射法地震探査システム(MCS)を備えた深海調査研究船として、24年間にわたり広く世界の海で活躍してきました。

 いうなれば、日本の大深度深海調査と地殻構造探査の中心を担ってきた船です。就役翌年の1998(平成10)年5月に「かいこう」を用いて行った水深約1万900mあるマリアナ海溝のチャレンジャー海淵における潜航調査で、同海淵において世界で初めてとなる端脚類(ヨコエビ)の採集に成功。これにより、「シップ・オブ・ザ・イヤー'97準賞」を受賞しています。

 また2011(平成23)年3月には、東日本大震災の発災直後に早くも震源域で反射法地震探査、測深器を用いた海底地形の調査などを行い、地震前後の海底地形が南東から東南東方向に約50m、上部に約7m移動していることを特定し、変化を確認することに成功しています。

 このように、さまざまな海洋調査などに従事し実績を残してきたものの、近年では船体や搭載装置などに老朽化が見られるようになったため、JAMSTECは他船へ機能を移す作業を進めていました。そして、このたび移転が終了したため、2月1日(水)をもって運用を停止するに至ったそうです。

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