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「三軒茶屋」実は二も七もある! 全国の数字駅名、一番多い「派閥」は…

  • 2021年2月19日
  • 乗りものニュース

全国にある「数字の入った駅名」、中にはパターンとして、1から10までのうち多くが揃っているものもあります。この駅名パターンには、所在地の地名の由来になった歴史や背景が見られます。

全国津々浦々「駅名数え歌」どこまで見つかる?

 全国の駅名には数字の付いたものが多数ありますが、中には「数え歌」のように各地で違った数字をもつ「パターン」も存在します。それらの由来には、一定の背景が見え隠れします。

●「○軒茶屋駅」

・二軒茶屋(叡山電鉄鞍馬線、鹿児島市電)
・三軒茶屋(東急田園都市線)
・七軒茶屋(JR可部線)

 街道沿いに、その数の茶屋があったことに由来することが多いです。例えば東京都世田谷区の「三軒茶屋」は江戸時代、江戸から相模国の阿夫利神社へ参詣する街道沿いでしたが、この地に三軒の茶屋が営業していたという記録があります。

●「○軒駅」

・六軒(名鉄各務原線、JR紀勢本線)
・八軒(JR札沼線)
・二十軒(名鉄各務原線)
・二十四軒(札幌市営地下鉄東西線)

 各務原市にある2つの駅はかつて周辺にあった家の数、札幌市にある2つの駅は入植時の家の数に因んでいます。

●「〇日市駅」

・二日市(JR鹿児島本線)、西鉄二日市(西鉄天神大牟田線)
・三日市(近鉄鈴鹿線)、備後三日市(JR芸備線)、東三日市(富山地鉄本線)、三日市町(南海高野線)
・四日市(JR関西本線)、近鉄四日市(近鉄名古屋線、湯の山線)、あすなろう四日市(あすなろう鉄道)
・五日市(JR山陽本線)、武蔵五日市(JR五日市線)
・上州七日市(上信電鉄)
・八日市(近江鉄道)
・十日市場(JR横浜線)
・廿日市(JR山陽本線)、広電廿日市(広島電鉄宮島線)

 多くはかつて、毎月その日に市場が開かれていたことが由来となっています。また、後述の「〇日町」も同じ由来と言われています。なお、秋田県にあるJR男鹿線の八郎潟駅は1965(昭和40)年まで一日市駅でした。

●「○日町駅」
・三島二日町(伊豆箱根鉄道駿豆線)
・岩手二日町(JR釜石線)
・五日町、六日町(JR上越線)
・七日町(JR只見線)
・十日町(JR飯山線、北越急行)

ギロッポンならぬ…

 数字がつく駅名のパターンはほかにもあります。

●「〇本木駅」

・二本木(えちごトキめき鉄道妙高ひすいライン)
・六本木(東京メトロ日比谷線、都営大江戸線)

 かつてその地にその本数の木が生えていたという説があります。なお駅名にはありませんが、東京都目黒区「五本木」をはじめ、「四本木」「千本木」など、全国に類似の地名があります。後述の「〇本松」も同様の由来が伝わる駅があります。また、かつて青森県十和田市を走っていた十和田観光鉄道の十和田市駅は、1969(昭和44)年まで三本木駅でした。

●「〇本松駅」
・一本松(JR日田彦山線、東武越生線)
・二本松(JR東北本線)
・三本松(JR高徳線、近鉄大阪線)、三本松口(JR境線)
・六本松(福岡市営地下鉄七隈線)
・八本松(JR山陽本線)

●「〇戸駅」

・一戸、二戸(いわて銀河鉄道)
・三戸、八戸(青い森鉄道)
・七戸十和田(東北新幹線)

 岩手県から青森県にかけて密集するこの地名は、平安時代に当地を9つの「戸(へ)」に分け、数字を割り振ったのが始まりと言われています。「戸」は「部」に通じて地区を意味しており、JR八戸線にも数字以外が付く「宿戸(しゅくのへ)」という駅があります。

数が多い理由も納得、2つの「大家族」

「数字駅名」の中で特に多い2パターンは、どちらも我が国の歴史に根差したものが由来になっています。

●「〇宮駅」

・一宮(琴電琴平線)、尾張一宮(JR東海道本線)、名鉄一宮(名鉄名古屋本線)、上総一ノ宮(JR外房線)、上州一ノ宮(上信電鉄)、遠江一宮(天竜浜名湖鉄道)、備前一宮(JR吉備線)、飛騨一ノ宮(JR高山本線)、三河一宮(JR飯田線)、土佐一宮(JR土讃線、読みは「いっく」)
・二宮(JR東海道本線)、能登二宮(JR七尾線)
・三宮(神戸市営地下鉄山手線、ポートライナー)、神戸三宮(阪神本線、阪急神戸線、阪急神戸高速線)、三ノ宮(JR神戸線)
・四宮(京阪京津線)

 このパターンは「一宮」が圧倒的に多いですが、この一宮とはそもそも「格付け1位の神社」、つまり、地域(当時の国)ごとの中心的な存在である神社を指す言葉で、その神社周辺が地名となり、駅名にもなったという背景があります。神戸市には一宮神社から八宮神社までがあり、「八社巡り」が一つの風習になっていますが、駅名になっているのは三宮のみです。

●「○条駅」
 碁盤の目の区画が形成された町で、各街路に振られた番号が地名の由来になっています。そのため、条坊制を取り入れて作られた京都や、開拓とともに計画的な街づくりが進められた北海道の各都市で顕著に見られます。特に駅名は、京都市と札幌市に集中しています。
・二条(JR嵯峨野線、京都市営地下鉄東西線)
・三条(京阪本線・鴨東線、JR信越本線、琴電琴平線)、西大路三条(嵐電嵐山線)、三条京阪(京都市営地下鉄東西線)
・四条(京都市営地下鉄烏丸線)、祇園四条(京阪本線)、旭川四条(JR宗谷本線)
・五条(京都市営地下鉄烏丸線、JR和歌山線)、清水五条(京阪本線)、西鉄五条(西鉄大宰府線)
・六条(JR越美北線)
・七条(京阪本線)
・九条(京都市営地下鉄烏丸線、大阪メトロ中央線、阪神なんば線、近鉄橿原線)
・十条(京都市営地下鉄烏丸線、近鉄京都線、JR埼京線)
・その他:北12条、北18条、北24条、北34条(いずれも札幌市営地下鉄南北線)、北13条東(同東豊線)、西線6条、西縁9条旭山公園通、西線11条、西線14条、西線16条、山鼻9条(いずれも札幌市電)、一条橋(とさでん交通後免線)

 碁盤の目状の区画が形成された町で、各街路に振られた番号が地名の由来になっています。そのため、条坊制を取り入れて作られた京都や、開拓とともに計画的な街づくりが進められた北海道の各都市で顕著に見られます。特に駅名は、京都市と札幌市に集中しています。

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