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東名を「箱根ターンパイクで迂回」アリなのか 遠回りかつ有料 NEXCOが推すワケ

  • 2020年10月17日
  • 乗りものニュース

東名高速の集中工事にともない、箱根ターンパイクを経由する迂回ルートについて、NEXCOがキャンペーンを行っています。いわば「迂回の迂回」、かつ観光色の強い有料道路を経由するものですが、メリットはあるのでしょうか。

東名→箱根ターンパイク迂回でキャンペーン

 NEXCO中日本が東名高速のリニューアル工事期間中にあたる2020年9月から12月まで、「箱根ターンパイク ルートチェンジキャンペーン」なるものを行っています。長期の交通規制により渋滞が予想されるリニューアル工事区間を避け、箱根ターンパイク(アネスト岩田ターンパイク箱根)への迂回を促す目的です。

 キャンペーンの内容は、東名下り線のリニューアル工事が行われる大井松田IC〜御殿場JCT〜清水JCT間を避け、厚木ICから小田原厚木道路、箱根ターンパイク、国道1号、伊豆縦貫道(無料)を経由して長泉沼津ICから新東名を利用すると、新東名および東名の対象SA・PAでゲームに参加でき、抽選でクオカードがもらえる、というものです。

 東名の大井松田〜御殿場間は箱根の外輪山を北へ回り込んでおり、その迂回のために、箱根を貫く箱根新道(国道1号、無料)を経由するルートが知られています。箱根ターンパイクは、その箱根新道の南側に並行する道路で、いわば「迂回路の迂回路」という形になります。

 しかも箱根ターンパイクは観光色の強い独立した有料道路であり、クルマやバイク好きのオフ会にも使われるような山中のワインディングロードです。なお営業時間は朝5時30分から22時30分まで(最終入場は22時)となっているため、夜間は東名の迂回ルートとしても機能しません。

 東名の迂回ルートとしての箱根ターンパイクというのは、あまりピンとこない人もいるかもしれませんが、2020年10月現在、NEXCO中日本はこのルートの利用をテレビCMなどでも紹介しています。果たして“アリ”なのでしょうか。

わざわざ東名の迂回ルートに設定するにはワケがある

 厚木IC〜(新東名)長泉沼津IC間を東名経由で通行した場合、距離は67km、所要時間は45分、料金は普通車(以下同)で1960円です。

 同区間を小田原厚木道路〜箱根新道〜国道1号〜伊豆縦貫道で迂回した場合、距離は約90km、所要時間は約100分、料金は740円(厚木IC〜箱根口IC)になります。箱根新道を箱根ターンパイクで迂回した場合はさらに長くなり、かつターンパイクの所定の料金(箱根小田原本線730円、伊豆箱根連絡線150円)が加わります。

 NEXCO中日本東京支社によると、東名リニューアル工事にともなって箱根ターンパイク経由のルートについて迂回キャンペーンを行うのは、今回が初めてだそう。というのも、2019年のリニューアル工事期間中、台風19号(令和元年東日本台風)による道路被災などの影響で、迂回路周辺に混雑が生じたためだといいます。

 東名リニューアル工事による周辺の観光道路への負担軽減や、災害時に迂回路として複数ルートを設定して冗長性を確保することなどの理由により、別途、迂回路を設定したとのこと。ちなみに今回は、中央道から東富士五湖道路を経由するルートも、東名リニューアル工事の迂回路として設定されています。

 東名の迂回路としての箱根経由、さらにその迂回路として設定された箱根ターンパイクですが、箱根ターンパイク株式会社によると2020年10月現在、「土日などは箱根新道が渋滞することもあり、当社の道路へ迂回する方もけっこう見られます」ということです。

 箱根ターンパイクには、箱根や伊豆の山々を見下ろせる展望台などもいくつか設置されています。箱根迂回ルートが「東名をそのまま行くよりも安い」と思えば、箱根新道が渋滞した際など、追加料金を払ってこちらに迂回するのもよいかもしれません。

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