気象庁は昨日1日(金)、10月の天候のまとめを発表しました。気温は全国的に高く、西日本〜北日本では統計開始以降10月1位の高温となりました。また、降水量は沖縄・奄美でかなり多く、西日本では記録的な大雨となった所も。また、線状降水帯の運用開始以来、初めて10月に線状降水帯が発生しました。
偏西風が平年より北に偏って流れたため、日本付近は暖かい空気に覆われやすく気温は全国的にかなり高くなりました。月平均気温偏差は北日本で+1.9℃、東日本で+2.6℃、西日本で+2.6℃となり、1946年の統計開始以降、10月として1位の高温となりました。全国153の気象台等のうち139地点で、月平均気温が10月として歴代1位の高温となりました(1地点のタイ記録を含む)。なお、気温が全国的にかなり高い状態は、7月から続いています。
降水量は、台風や湿った空気の影響を受けやすかった沖縄・奄美でかなり多く、低気圧や秋雨前線の影響を受けやすかった東日本・西日本の日本海側と西日本太平洋側で多くなりました。また、22日には、高気圧の縁を回って南から湿った空気が流れ込んだ宮崎県で線状降水帯が発生、西日本では記録的な大雨となった所もありました。10月に線状降水帯の発生は2021年6月の運用開始以来初。
日照時間は、高気圧に覆われやすかった北日本日本海側でかなり多くなりました。一方、低気圧や秋雨前線の影響を受けやすかった西日本日本海側でかなり少なく、東日本・西日本の太平洋側で少なくなりました。また、台風や湿った空気の影響を受けやすかった沖縄・奄美でも少なくなりました。