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秋田県では6時間余りで月平均の約半分の大雨 山形県で線状降水帯の発生の恐れ

  • 2024年9月20日
  • tenki.jp

今朝、線状降水帯が発生した秋田県ではわずか6時間余りで9月平均の50%ほどの大雨の所も。日中は山形県で線状降水帯の発生の恐れも。災害級の大雨に警戒を。

秋田県では月平均の50%ほどの大雨

今朝は秋雨前線が延びる秋田県では、発達した雲が次々とかかり、線状降水帯が発生しました。午前9時までの6時間に秋田県秋田市雄和で101.5ミリ、横手市で95.5ミリ(9月の観測史上1位)の大雨が降りました。これは9月1か月の平均雨量の約50%ほどの雨がわずか6時間ほどで降ったことになります。現在は前線が南下したため、秋田県での雨は小康状態ですが、このあと再び雨が強まる恐れがあります。これまでの大雨で地盤が緩んでいる所や河川では雨量が増えている所もあります。引き続き、土砂災害や河川の増水などに注意してください。

山形県でも線状降水帯発生の恐れ

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今日20日の日中は東北南部から北陸(新潟県)付近に秋雨前線が停滞するでしょう。前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、雨雲が発達しそうです。気象庁は今日日中にかけて山形県に線状降水帯が発生する可能性があると警戒を呼び掛けています。線状降水帯が発生した場合は一気に災害の危険度が高まる恐れもあります。

10時現在も山形県や新潟県で1時間当たり50ミリを超える非常に激しい雨が降っている所があり、土砂災害の危険度が高まっている所もあります。落雷や竜巻などの激しい突風にも注意してください。すでに大雨になっている所ではこれからの避難が危険な場合もあります。自宅でも出来る限り高い所や斜面から離れた部屋などに移動するようにしましょう。

線状降水帯とは

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線状降水帯とは、発達した雨雲が線状にどんどん発生して、数時間にわたってほぼ同じ場所を通過・停滞することで作り出される、強い雨のエリアのことです。同じような場所で顕著な大雨が続くことから、甚大な災害が発生する恐れがあります。

線状降水帯が発生するしくみ(メカニズム)の代表的なものに「バックビルディング現象」があります。これは、風上で次々と発生した雨雲が、発達しながら風に乗って同じような場所に流れ込み、線状の強雨域が形成されるものです。
※発生メカニズムに未解明な点も多く、全ての線状降水帯が同じようなメカニズムになるとは限りません。

線状降水帯が発生する時間や場所を、正確に予測するのは難しいため、いつ線状降水帯が発生しても避難できるよう、普段からの準備や心構えが必要です。事前にハザードマップにて、氾濫の恐れがある河川や、土砂災害の恐れがある所を確認しておきましょう。避難場所や避難経路を決める時に役立ちます。

大雨が発生 とるべき対応は

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実際に大雨が発生したら、適切な対応ができるよう、事前に確認しておくことが大切です。安全を確保するために以下の点に注意してください。

① 河川や用水路には近づかないでください。普段は流れの遅い河川や用水路でも、大雨によって水かさが増したり、流れが速くなったりします。増水した用水路は道路との境目が分からなくなっていて、足を取られるおそれがあります。

② 運転の際は、アンダーパスなど低い道路は避けるようにしてください。低い道路には雨水が流れ込みやすいため、すぐに冠水してしまうおそれがあります。車が水没して故障したり、水圧によって、ドアが開かなくなったりして、車内に取り残されると、非常に危険です。無理をして通らず迂回するなどの対応をとってください。

③ 山などの急な斜面はいつ崩れるか分からないため、決して近づかず、斜面とは反対側に避難するようにしてください。土砂災害警戒情報や大雨警報の危険度分布を細かく確認して、状況を常に把握するようにしましょう。

④ 地下は浸水するおそれがあるため、雨漏りなど異変を感じたら地上に移動するようにしてください。地下では、危険を察知することが遅れてしまいがちです。こまめに気象情報を確認し、速やかに地上に移動できるようにしておきましょう。

⑤ 上流にダムのある河川の近くに住んでいる場合は、ダムの水位情報を確認するようにしましょう。大雨が長時間にわたって降り続くと、ダムは決壊を防ぐために放流を始める場合があります。

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