週末にかけて秋雨前線が活発化。東北や北陸を中心に警報級の大雨となる恐れがあります。大雨災害に対する備えを早めに済ませてください。
秋雨前線の活動が活発になっています。今朝は新潟県内で記録的な大雨となった所があります。
1時間雨量は、上越市大潟54.5ミリ(観測史上1位)、糸魚川市50.5ミリ(9月の観測史上1位)、魚沼市小出34.5ミリ(9月の観測史上1位)など。
北陸では今日19日の夕方まで発達した雨雲がかかりやすい見込みです。明日20日正午までに予想される24時間雨量は多い所で、新潟県で80ミリ、富山県と石川県で60ミリ、福井県で30ミリとなっています。
更に明日の午後以降も大気の不安定な状態が続き、大雨となる恐れがあります。明後日21日正午までに予想される24時間雨量は多い所で、新潟県で100ミリ、石川県で60ミリ、富山県と福井県で50ミリとなっています。
今朝大雨となった新潟県内では土砂災害に特に警戒が必要です。また、富山、石川、福井も局地的な激しい雨や落雷、突風などにご注意ください。
東北では明日20日以降に大雨となる恐れがあります。特に日本海側では雨量が多くなり、山形県では明後日21日に大雨警報発表の可能性が「高」レベルとなっています。
明後日21日午前6時までに予想される24時間雨量は多い所で、東北の日本海側で120ミリとなっています。
秋田県や山形県では今年の7月末にも豪雨によって大きな被害が出ています。明日以降も同じような場所で大雨が予想されますので厳重な警戒が必要です。
大雨が予想される場合、災害による被害を少しでも小さくしたいものです。そのために、あらかじめ備えておいていただきたいことは、次の3つです。
①避難場所や避難経路の確認をしておきましょう。いざ大雨による災害が発生すると、避難経路が通れなかったり、避難場所に行けなくなったりすることもあります。複数の避難場所や避難経路を確認しておくことが大切です。また、川や斜面の近くは通らないようにするなど、浸水や土砂災害の危険性が高い場所を避難経路に選ぶのは、避けてください。確認した避難場所や避難経路の情報は、家族で共有しておきましょう。
②非常用品の準備をしておきましょう。非常用の持ち出し品は、リュックなど両手が使えるものに入れて、すぐに持ち出せる所においてください。避難時に履く靴は、スニーカーなど、底が厚く、歩きやすい靴を用意するのが安全です。また、水道や電気など、ライフラインが止まった時に備えて、水や食料も用意してください。
③側溝などの掃除をして、水はけを良くしておきましょう。砂利や落ち葉、ゴミなどが詰まっていないかも、確認しておいてください。
いずれも大雨になる前に、なるべく早い段階で備えるよう心がけてください。