九州付近には雨雲が広がっており、一部で発達しています。九州ではこの後も断続的に雨が降り、カミナリを伴って激しく降る所があるでしょう。一方、晴れ間がある関東も午後は雨や雷雨の可能性があります。空模様の急な変化に注意が必要です。
大陸から東シナ海、九州南部を通り、紀伊半島にかけて梅雨前線が停滞しています。前線に向かって、太平洋高気圧の縁をまわる暖かく湿った空気が流れ込み、前線の活動が活発になっています。
九州ではこの後も雨が降りやすく、局地的にカミナリを伴って激しく降るでしょう。すでにこれまでの大雨で地盤が緩み、少しの雨でも土砂災害の危険度が高まるおそれがあります。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に十分ご注意ください。
また、大気の状態が非常に不安定になっているため、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要です。
関東は高気圧の圏内で、雲は多めながらも日差しの届いている所が多くなっています。ただ、午後は空模様が急変し、にわか雨や雷雨になる可能性があります。
26日(水)午前11時45分現在、東京都、神奈川県、茨城県、栃木県には雷注意報が発表されています。日差しが出ていても、急な強い雨や落雷、突風に注意をしてください。これから外出の方は、晴雨兼用の傘があると良さそうです。
天気急変の前兆となる現象は、大きく3つ挙げられます。
①「真っ黒な雲が近づいてきた」
ゲリラ豪雨をもたらすような、発達した積乱雲は、真っ黒に見えます。黒い雲が速いスピードで動いているように見えたり、晴れていたのに、急に空が暗くなったりするのも、ゲリラ豪雨のサインの一つです。
②「雷の音が聞こえてきた」
ゴロゴロという音が聞こえてきたら、雷雲が近づいています。また、稲妻が見えるのも、天気急変のサインの一つです。
③「急に冷たい風が吹いてきた」
発達した積乱雲からは、雨粒とともに、冷たい風が勢いよく吹き降りてきます。風の変化にも、注意が必要です。
このような前兆を感じたら、すぐに安全な所へ避難してください。また、雷注意報が発表されている時や、天気予報で「大気の状態が不安定」、「天気が急変」という言葉を聞いた時には、ご注意ください。