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「うなぎのタレだけ弁当」が生協に登場!

  • 2018年7月31日
  • tenki.jp

ほどよい焦げ目にタレのかかった照り、そして腸(はらわた)にしみわたるあの匂い……。
夏バテ気味でもあの匂いをかぐと、生唾ごっくんではないでしょうか。食べたいけれど値段を見ると、伸びた手も引っ込んでしまいがちですが(笑)。でも、温かいご飯にあのタレだけでも、空腹の時ならあの匂いだけでも……ご飯が食べられそうですよね。
7月20日の「土用の丑の日」に続き、明日8月1日も「土用の丑の日」ですが、この時季(7月16日〜8月3日)限定で、関東・甲信越エリアの大学生協約80店舗で販売されているのが、ご飯にうなぎのタレがかかっただけの「土用のたれめし」198円なんです。タレだけなのに、なんと大学生協のお弁当コーナーで好調な売れ行きのよう! 実際の「うなぎのタレだけ弁当」とはどのようなものなのでしょう。

そもそも、よく耳にする「土用の丑」とは……?

うなぎの枕詞(まくらことば)でもあるかのような「土用の丑」……。
夏のイメージが強いかもしれませんが、「土用」とは、立夏、立秋、立冬、立春直前の約18日間の「期間」を示し、昔の暦では日にちを十二支(子、丑、寅、卯……)で数えていました。
つまり、「土用の丑」とは、「土用の期間におとずれる丑の日」を指しており、四季それぞれに「土用の丑」があるのですね。
土用の期間は毎年違うので、土用の丑も毎年違います。
ちなみに今年の土用の丑は、1月21日、2月2日、4月27日、7月20日、8月1日、10月24日、11月5日です。7月20日にうなぎを食べ損ねた人は、明日も土用の丑なので夕食にぜひ!(笑)。
そこで本題ですが、今夏の土用の丑(7月20日、8月1日)を狙った「土用のたれめし」の販売戦略を企画したのは、大学生協東京事業連合だそうです。絶滅危惧種かと危ぶまれ、その生態が解明されていない中での価格高騰……を反映したなかなかのアイデアですね。

うなぎといえば「土用の丑」ですね!  
うなぎといえば「土用の丑」ですね!  


絶滅危惧種に指定されたうなぎ

2014年、IUCN(国際自然保護連合・スイス本部)がうなぎ(ニホンウナギ)を絶滅危惧種、絶滅の恐れのある生き物として指定しました。理由は、あまりに速いペースで生息数が減少していること。
ニホンウナギはこの30年間で生息数が少なくとも50%以上減ったという報告もあります。その要因としては、乱獲(獲りすぎ)、海洋環境の変化、河川環境の悪化……などが挙げられています。
ただでさえ、「ご馳走」感のあるうなぎが、まさしく『うなぎ上り』の高値になっているのもこのせいのようです。そんな中、日本は世界最大のうなぎ消費国。万葉集にもうなぎが登場するほど、うなぎは古くから日本人に親しまれてきました。
うなぎが、私達の食卓から消えていくなど、考えられない……考えたくありませんね。

「うなぎ」に「土用の丑」をキャッチコピーにしたのは平賀源内

夏の暑さを乗り切るため栄養価の高いうなぎを食べるという習慣は、万葉集にも詠まれています。土用の丑の日に食べる習慣は、諸説あるなか、江戸時代に平賀源内が発案した説がよく知られています。
もともとうなぎの蒲焼は、味が濃くてこってりしているので、夏にはなかなか売れませんでした。そもそもうなぎの旬は、秋から冬。旬からはずれた夏のうなぎは、いまひとつ人気がなかったようです。
そこでうなぎ屋が、夏でもうなぎが売れるように、知恵者で有名な平賀源内に相談したところ、源内は「精のつくうなぎは夏を乗り切るのに最適」をセールスポイントに、うなぎ屋の店先に「本日丑の日」と書いて貼ることをすすめます。
町を行く江戸っ子が、「何でぇ、こりゃあ?」と店の前で足を止め、すかさずうなぎ屋の店主が、源内から授かった宣伝文句で客を引き込み、かくしてうなぎ屋は大繁盛。それを見た他のうなぎ屋も真似するようになり、以来、土用の丑の日にはうなぎを食べる風習として定着したそうです。
「本日丑の日」の貼り紙が功を奏した理由としては、これも諸説ある中、「丑の日に『う』の字がつく物を食べると夏負けしない」という風習があり、うなぎ以外には瓜、梅干、うどん、うさぎ、馬肉(うま)、牛肉(うし)などを食する習慣があったとされます。
「土用丑の日」というのは、今でいうところの「キャッチコピー」、平賀源内は「コピーライターの元祖」とも言われているそうですよ。

「コピーライターの元祖」とも言われる天才、平賀源内
「コピーライターの元祖」とも言われる天才、平賀源内

「土用のたれめし」は「たれめし」(焼き肉のたれ味)に続く第2弾

大学生協東京事業連合が、「丼ぶり弁当の商品開発の中で『このタレなら肉なしのタレだけでイケる』ということで5月に発売しました」というのが、ご飯に焼き肉のタレをかけただけの「たれめし」。
販売結果は(話題性も)イマイチでしたが、この「土用のたれめし」は、それに続く第2弾。
「うな丼って店の前のアノにおいだけでも飯食えるよね!』『美味しい蒲焼のタレができれば、たれめし第2弾を販売しよう!』 となり、米飯販売店さんと開発を進めて『旨いタレができた』ので販売しました」ということのようです。
「そうだよ、『うなぎが美味いんじゃないんだよタレがうめーんだよ!』という声に応えた弁当で日本人の多くが求めていたものだと思う」
「話題の土用のたれめしですが、そこに卵黄を落とすとこってり感が増してさらに美味くなるのでもっと広まってほしい」
「『土用のたれめし』という、うな重のご飯部分だけを売ってるらしい。これ、めっちゃいいじゃん……うなぎも美味しいんだけど、ぶっちゃけこのご飯とタレが凄いと思う(笑)」
……など、Twitterで大きな話題になっているとか。

身だけではなく、タレも美味しい?
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