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梅雨は大雨? 夏は猛暑? どうなる「ラニーニャ現象」続く夏 過去は高温や豪雨も

  • 2022年5月15日
  • tenki.jp

最新の気象庁発表の「エルニーニョ監視速報」によりますと、夏にかけて「ラニーニャ現象」が続く可能性が高いと予測しています。過去ラニーニャ現象が発生した夏は記録的な豪雨や猛暑となった年がありました。

ラニーニャ現象 夏にかけて続く可能性が高い

気象庁が今月12日に発表した「エルニーニョ監視速報」によりますと、昨年秋からラニーニャ現象が続いており、今後、夏にかけてラニーニャ現象が続く可能性が高い(70%)と予測しています。

ラニーニャ現象とは

「ラニーニャ現象」とは、太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけて、海面水温が平年より低くなり、その状態が1年程度続く現象です。

太平洋赤道域では、貿易風と呼ばれる東風が吹いているため、通常、暖かい海水は西側のインドネシア付近に吹き寄せられる一方、東側の南米沖では、海の深い所から冷たい海水がわき上がっています。ただ、何らかの原因で東風が強まると、西側の暖かい海水が厚く蓄積するとともに、東側にわき上がる冷たい海水の勢いが強まり、南米沖の海面水温が通常より低くなるのです。

日本への影響は?

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「ラニーニャ現象」は海で起こる現象ですが、発生すると大気にも影響を及ぼし、世界各地で気圧配置などがいつもとは違った状態になるといわれています。雨や雪の降りやすい場所や、風の吹き方、気温などが変わってきます。

「ラニーニャ現象」発生時の日本は、左上の図のように梅雨は西日本太平洋側で雨量が多い傾向です。また、夏(6月〜8月)全体では沖縄・奄美で雨量が多くなる傾向にあります。

夏の平均気温は、統計的に有意な傾向はないものの、右上のグラフのように北日本や東日本、西日本では平年より低くなることは少なく、平年並みか高いことが多くなっているのが分かります。

※北日本(北海道・東北)・東日本(北陸・関東・東海)・西日本(近畿〜九州)

過去のラニーニャ現象の夏はどうだった?

続いて、過去ラニーニャ現象が発生した夏を振り返ってみます。

①2020年夏は、全国的に高温・多雨でした。「令和 2 年 7 月豪雨」など7月は東・西日本で記録的な大雨と日照不足となりました。 また、8月17日は静岡県浜松市で41.1℃を観測し、国内最高気温記録(1位タイ)となりました。

②2010年夏は、全国的に気温が高く、長期間にわたる気温観測データが存在し、都市化の影響の少ない17地点の気象台などで平均した日本の夏の平均気温は、1898年以降の113年間で第1位の高い記録となりました。

③2007年夏は、7月は北・東・西日本で低温となったものの、6月は北日本、8月は東・西日本で顕著な高温となったため、夏の平均気温では全国で高温となりました。8月16日に埼玉県熊谷市と岐阜県多治見市で、当時の国内最高気温の記録を更新する40.9℃が観測されました。(現在は6位の記録)

今年の夏は?

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今年は、日本気象協会の「梅雨入り予想」では、全国的に梅雨入りは平年より早まる予想です。西日本では6月を中心に雨量が平年並みか多くなる予想で、梅雨末期を迎える前から大雨に注意が必要になりそうです。

気象庁発表の3か月予報や暖候期予報によりますと、平均気温は平年並みか高い予想で、暑い夏が予想されます。

ただし、3か月予報や暖候期予報の発表時、夏はラニーニャ現象は終息し、平常の状態である可能性が高いとされていましたが、最新の「エルニーニョ監視速報」では夏もラニーニャ現象が続く可能性が高くなり、さらに大雨や猛暑に注意が必要な状況になる可能性があります。

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