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トンガ噴火に伴う潮位変化 もし津波警報・注意報が発表されたら? 正しい知識を解説

  • 2022年2月7日
  • tenki.jp

先月、トンガ諸島付近で大規模噴火が発生し、日本でも大きな潮位上昇がみられ、津波警報・注意報が発表されました。この時皆さんはどのように情報を得て、どのように行動したのでしょうか。2000人にアンケートを実施し、その実態を調査。正しい知識についても解説します。

トンガ諸島付近の火山噴火に伴う潮位変化 情報はきちんと伝わっていた?

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2022年1月15日(土)13時頃にトンガ諸島付近の海底火山で大規模噴火が発生しました。それに伴い、日本列島でも大きな潮位変化が観測されたことから、16日(日)0時15分に津波警報や注意報が発表されました。
この時、皆さんはどのように情報を得て、行動していたのでしょうか。今後再び津波警報や注意報が発表されたらどう行動すべきなのでしょうか。
Yahoo!ニュースの協力を得て、全国にお住まいの皆さまにトンガ諸島付近の火山噴火に伴う潮位変化と、津波についての備えや知識に関するアンケートを実施しました。

今回、日本で津波注意報や警報が発表されたのは多くの方が寝ている深夜の0時15分でした。これらの情報が発表されたことを、皆さんどの段階で把握したのでしょうか。
「日本で津波注意報・警報は16日(日)午前0時15分に発表されましたが、これらの情報が発表されたことはいつ知りましたか(単一回答)」と聞いたところ、40.7%の方が「発表された時間」、24.7%の方が「発表された時間より少し遅いが夜間」と回答し、半数以上の方が夜間でも情報を把握できていました。一方で、28.5%の方が「16日朝以降」、6.3%の方が「発表されたことを知らなかった」と回答していることから、全ての方にはすぐに情報が伝わっていなかったこともわかりました。
実は、気象庁では15日(土)19時すぎに、トンガの火山噴火に関して、日本沿岸では「若干の海面変動が予想されるが、被害の心配なし」とする情報を発表していました。この情報に関して、63.1%の方が「知っていた」と回答していましたので、安心して寝てしまっていた方も多かったかもしれません。今回の情報発表については、通常の津波ではない異例の事態ではあったとはいえ、情報の伝達方法にはまだまだ課題がありそうです。

津波警報・注意報発表時 どのように行動した?

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実際に津波警報や注意報が発表されたとき、皆さんはどのような行動をしたのでしょうか。
「あなたがお住まいの地域に津波警報または注意報が発表されたとき、何か行動はしましたか(複数回答)」と質問をしました。
「発表されなかった」「安全だったので何もしなかった」と答えた方が多い傾向にあったものの、高台や避難場所、家の2階以上などに「避難した」と回答した方も一定数いらっしゃいました。一方では、「特に何もしなかった」と回答した方が25.9%、「安全かわからなかったが、何もできなかった」と回答した方が2%ほどいることもわかりました。
津波警報や注意報は、数年に1度程度の頻度でしか発表されません。そのため、いざ発表されてもどのように行動すべきかわからない人もいらっしゃるようです。

津波警報や注意報が発表されたときの正しい行動

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実際に津波警報や注意報が発表された場合、どのように行動すれば良いのでしょうか。気象庁では、津波警報や注意報が発表された場合の取るべき行動として以下のように定めています。
■大津波警報・津波警報発表時の取るべき行動
沿岸部や川沿いにいる人は、ただちに高台や避難ビルなど安全な場所へ避難してください。
■津波注意報発表時の取るべき行動
海の中にいる人はただちに海から上がって、海岸から離れてください。
「津波注意報」が発表される基準は、予測される津波の高さが20cmから1mとされています。この場合、海の中にいる人でなければ特に避難の必要はありませんが、津波注意報が解除されるまでは、海岸に近づかないよう注意しましょう。
「津波警報」の場合、予想される津波の高さは1mから3mとなり、標高の低い所では浸水被害が発生したり、人は津波の流れに巻き込まれたりするおそれがあります。さらに「大津波警報」の場合では5m以上の津波が予想され、家屋が流出するなど、大きな被害が発生する可能性があります。このため、津波警報や大津波警報が発表されたときには、沿岸部や川沿いにいる人は、ただちに高台や避難ビルなど安全な場所へ避難する必要があります。

津波から避難するときは とにかく「早く」「高い」場所へ避難を!

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避難はできるだけ早く判断し、すぐに行動することが大切です。津波は予想到達時刻よりも早く到達する可能性もありますので万が一のことを考えて早め早めの行動をするようにしましょう。
また、津波情報で発表される「津波の高さ」と、「津波が上陸してから地面に沿って這い上がる高さ(遡上高)」は異なります。「津波の高さ」とは海岸で予想される高さのことで、「遡上高」はその2〜4倍に達する場合もあります。予想される「津波の高さ」以上の場所にいれば安全というわけではありませんので、できるだけ高い場所に避難するようにしましょう。

津波への備え あなたは大丈夫?

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いつ発生するかわからない津波について、普段からどのような備えをしていれば良いでしょうか。
「普段から津波への備えをしていますか。(複数回答)」と聞いたところ、それぞれ「避難場所を考える(29.2%)」「危険な場所を確認する(26.1%)」「非常用グッズを備える(21.1%)」「いざというときの行動を家族で話し合う(18.8%)」との回答が得られました。
その一方で、42.5%もの方が「特に備えていない」こともわかりました。
すぐにできる津波への備えのひとつとして、ハザードマップを確認することをおすすめします。
ハザードマップとは、その地域で予測される自然災害の危険度の高さを示した地図のことで、各自治体で公開されています。
「普段生活している地域の津波のハザードマップを確認したことはありますか(単一回答)」と聞いたところ、約半数の方が「いいえ」または「わからない」と回答しており、多数の方がその地域における津波の危険度を確認していないことがわかりました。

津波ハザードマップ 確認するポイント

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それでは、津波ハザードマップの確認するポイントを解説します。
まずは、自宅や職場、学校、よく行く場所、よく通る道に津波の危険があるのか事前に把握しておくようにしましょう。また、複数の避難場所、避難経路についても確認してください。地震によって津波が予想される場合、建物の倒壊や火災などで道路が通れないことがありますので、複数の経路を考えておくこともポイントのひとつです。
また、避難所や避難場所は災害の種類により異なる場合があります。津波の場合に安全な避難場所はどこか、大雨や洪水とは別に確認しておくようにしましょう。津波避難場所や津波避難ビルのマークもありますので参考にしてください。
避難場所が近くにないときは、ハザードマップを見て安全な近くの高台や頑丈なビルの屋上などを想定しておきましょう。さらに、決めた避難場所までの避難経路は一度実際に歩いてみて問題がないことを確認しておくと安心です。
いつ発生するかわからない津波ですが、いざというときのためにしっかりと備えをしておきましょう。

この記事は日本気象協会とYahoo!ニュースによる共同企画記事です。
Yahoo!ニュースが実施したアンケート調査を活用しています。
アンケートは1月26日〜1月27日に、全国のYahoo!クラウドソーシングユーザーを対象に行い、2000人から有効回答を得ました。

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