多肉植物を長く楽しんでいくために、避けては通れないのが植え替えです。
何故植え替えする必要があるのか、植え替えまでに知っておくべきことは何か。
そうした基礎知識についてまとめてみました。
鉢植えで植物を育てていると、その鉢の中の用土はどんどん質を落としていきます。
土が細かく砕かれて密度が高くなり、水はけが悪くなります。
土の中の栄養素も少なくなり、生長の助けになれなくなります。
また植物自体も生長に合わせて根が伸びますが、鉢の中一杯まで広がるとそれ以上生長できなくなります。
これを根詰まりと呼びます。
このように、土と植物両方の事情により、適切なタイミングでの植え替えが必要になってくるのです。
多肉植物の植え替えは、だいたい2年周期を目安に行われます。
もちろん、やりたいと思ったときが替え時だというのも間違いではありませんが、2年以上経過していると、土の質はかなり悪くなっているでしょう。
根も2年もすれば十分に伸びているので、それ以上同じ鉢で育てると根詰まりの状態に至ってしまいます。
3月から5月頃の春と、9月から11月頃の秋。
これがベストな時期になります。この内のどちらになるかは、植え替える多肉植物の特徴や成長状態によって変わります。
夏型は春に、冬型は秋にと、成長期の少し前に植え替えするのがベストです。
多肉植物に限らず、植物にとって土はとても大事な要素です。
多肉植物は、合わない土で育てようとするとすぐに枯れてしまいます。
基本的にはホームセンターや園芸店で売られているサボテン用の土や多肉植物用の土を購入して使えば問題ありません。
近くに店になければ、ネットショッピングで購入するという手もありますよ。
実際の植え替え手順は比較的簡単ですが、事前に知っておきたい知識はそこそこありました。
知っているのと知らないのとでは大きく違いますし、土のように枯れる枯れないの問題に直結することもあります。
多肉植物を長く楽しむためにも、しっかりと覚えておきましょう。
※トップ画像はPhoto by たらこまるさん@GreenSnap