リトープスという多肉植物をご存知でしょうか?
一見すると植物に見えない、豆のような形をした多肉植物です。
その独特の見た目から根強いファンがおり、広く愛されています。
今回は不思議な見た目のリトープスについて紹介します。
リトープスとはハマミズナ科の多肉植物で、主に観葉植物として栽培される品種です。
原産地は南半球の広い範囲となっており、乾燥地から温帯まで幅広く自生しています。
基本的には年間降水量250mm以下(日本の4分の一以下)の乾燥した土地を好んで自生します。
乾燥した場所で進化したため、根から水分や養分を吸収する能力は著しく低く、基本的には大気中から水分を吸収し成長します。
また、日本の花屋や園芸店では「ぞうの鼻」「豚の鼻」などユニークな商品名で販売されているため、リトープスという名前はあまり認知されていません。
リトープスを生育していく上で最も重要なのは水やりの量と頻度です。
リトープスはほとんど水を必要としない植物なので、水をあげ過ぎるとすぐに枯れてしまいます。
また、多肉植物に多い休眠期間のある品種なので、水やりをする時期も重要になります。
品種や生育する環境によって多少異なりますが、基本的には水やりは一ヶ月に一回程度、さっと表面が濡れるくらいに与えれば十分です。
また、気温が高くなる6月から9月の間は休眠期間に入るので、この期間は水を与える必要がありません。
リトープスは実は上級者向けの植物です。
もともとが極限の環境で進化した植物なので、環境の変化に対して敏感です。
特に日本は高温多湿の環境が多いので、リトープスにとっては水分が過剰な状態になってしまします。
湿度や温度などを考慮し、適切な場所で生育するのは意外と難しい事でもあります。
今回は独特の形状で多くのファンを持つ品種、「リトープス」について紹介しました。
自信のある方は一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか?
※トップ画像はPhoto by かほさん@GreenSnap