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フローリスト×食の空間 THE 生け込め! 遠藤利三郎商店 [東京都]

  • 2017年8月14日
  • 植物生活

今回の依頼主 遠藤利三郎商店

東京スカイツリーの膝元、下町文化の残る墨田区押上に店を構える人気のワインバー「遠藤利三郎商店」。
壁一面に並ぶ世界のワインと、オープンキッチンで作り出される本格的なビストロ料理を気軽に楽しめます。
至るところに使われている木のぬくもりが心地よく、リラックスできる空間であることも多くの人々が関心を寄せる理由に。

Order 下町の夏と花火をイメージした花をお願いします

※通常、こちらのお店ではフローリストによる装飾は行われていません。
今回の記事では、スペシャルウィークに行われる装飾としての設定で紹介させていただきます。



挑むフローリスト
山岡まり   Mari Yamaoka
京都市出身。京都と東京でショップディスプレーやブライダル、レストランの生け込みなど多くの花の仕事に携わったのち、渡欧。ス
イスでヨーロピアンモダンデザインを学ぶ。帰国後、東京の有名ホテルにてフラワーデザイナーとして勤務。2005年恵比寿に
「GiNKGO Florist Mari Yamaoka」をオープン。
GiNKGO Florist Mari Yamaoka 
東京都目黒区三田2-1-10 
TEL:03-3760-0870
http://www.ginkgoflower.jp/

information
営業時間:18:00~24:00(L.O. 料理23:00、ドリンク23:30) 無休
座席数:58席
住所:東京都墨田区押上1-33-3
TEL:03-6657-2127 
http://endo-risaburou.com/

店舗空間データ

DATA 01 空間の特徴
オーナーの実家であった味噌蔵を改装。地元の人々が気軽に集う、
南フランスの田舎のビストロをイメージした内装です。
床やカウンターにダークブラウンの木材を使用したり、ワインの樽を再利用したテーブルを設置したりするという
こだわりから、木の温かみと落ち着きのある空間に。
同時にメタリックなスポットライトが照明に使われていたり、
お客様用の椅子がダークレッドの革張りのシートであるところからはモダンさも感じられます。
DATA 02  料理とワインへのこだわり
ワインとの相性にこだわり、フレンチをベースにした本格的なビストロ料理を手頃な値段で提供。
ひと皿ずつ手間ひまかけて作られた料理は、量もあり、食べごたえも充分にあります。
ボトルワインは3~4千円台で楽しめるものを中心に、世界各国の厳選されたものを1000種類ほどストック。
グラスワインも充実し、7名以上で利用する場合はコースメニューのオーダーもできます。

生け込み 01

フローリストからの提案 01


【 山岡 】
「入り口からも目に入るスペースなので、花があるとアイキャッチになってお店のグレード感が増すと感じ、
大きめの生け込みにしました。花材は墨田川の花火をイメージし、華やかでも涼しげ、
かつドライになっても風情が出るものを厳選。
お店のウッディでナチュラルなテイストに合わせてかっちりとは作らずに、
自然の中から摘んできた花をラフに生けた雰囲気にしています。
ドライになった際に、壁の色や質感に馴染むことも考慮しています」
【 林さんの感想 】
夏に飲んでおいしい、フレッシュで爽やかな白ワインの味わいや香りを具現化したよう!
ひと目見て、そんな印象を受けました。
植物のグリーンの色が、見え方によっては部分的に淡い黄色だったり、黄緑がかったり。
ワインの色や味わいの変化にも似ています。
ハーブのニュアンスのある白ワインを連想させるような色合いで、
今、この季節にこの空間にぴったりだと感じました。
背景の壁には木製のワインケースの板を張っているのですが、
それと器に巻いてあるワラとの相性もバッチリですね。

フローリストからの提案 02


【 山岡 】
「ワインを楽しめるお店であることを入り口で象徴するために、
夏のブドウをイメージしたリースをドアに飾りました。
ヒューケラをブドウの葉、ペッパーベリーをまだ青く硬い実に見立てています。
ドアの色が重厚なので沈まないよう、白っぽく、夏っぽい雰囲気になるよう制作しました。
このままドライになるまで長く飾っていただけます」
【 林さんの感想 】
他の2つの生け込みを拝見し、当店のコンセプトや内装をしっかりとらえて
カラーコーディネートしてくださっているのだなと感じましたが、
こちらのリースはそれを特に象徴していますね!
ブドウというアイデアは、なるほどなあと。
ブドウをテーマにして季節ごとに花を替えても楽しそうですし、
水やりの手間もいらず、通年で使えますね。とても実用的なご提案です。

花のメンテナンスDATA

【搬入口】 難度 ★☆☆
・路面店である店の入り口から搬入。
【営業時間中と時間外】 難度 ★☆☆
・オープンキッチンのため、営業中はカウンターのあるホールはかなり暑くなるが、
ワインセラーも兼ねているため空調は通年20℃に保たれている。
閉店後もこの温度。花の保管には好適。
【設定】 難度 ★☆☆
・1週間の生け込みでメンテナンスはなし。
・パーティールームの生け込みは2、3日に一度お店の方に水を足してもらう。
ドアリースとワイン棚の花は給水不要。
【制作】 難度 ★★☆
・ドアリースとワイン棚の花はできあがったものを持ち込んで設置。
パーティールームの花はある程度作ってから持ち込み、調整は現場で。
・持ちがよく、1週間が過ぎてドライになっても風情の出る花材を選択。
飲食店のご紹介で協力いただいた 木村硝子店のWEBへ!
http://www.kimuraglass.co.jp
本企画は、ガラスメーカー(食器)の木村硝子店のウェブサイトと連動しています。

本日の感想

フローリスト 山岡まりさん
落ち着きのあるとても素敵なお店で、私自身もワインが大好き。
今日は楽しく生け込ませていただきました。ワインの専門店であることを念頭におき、
その存在感を尊重しつつ、限られた場所でいかに効果的に生けるか、を考えました。
ドアリースにブドウをイメージしたリースを飾ったのもそのためです。
また店内が色を抑えたウッディな雰囲気のため、それを壊さないよう、
色は極力排して構成しました。パーティールームの生け込みも、
最初は色のある花を入れようかと思ったのですが、
キングプロテアを市場で見つけたことで華やかさが出すことができたと思います。
今回は、メンテナンスをせずに1週間持つ花をと考え、すべてドライになっても楽しめるものにしました。
遠藤利三郎商店  店長  林 洋介さん
これまで店に花を飾ったことはありませんでした。香りを楽しむワインには花の匂いが邪魔になるのと、
完成された空間には他に飾りはいらないと考えていたからです。
ですが今回拝見して、木を使った空間と植物はとても相性がよいのだと思い、新鮮でした。
もっと花をたくさん使ったものがくるのかと想定していたので、よい意味で裏切られましたね。
特にパーティールームの生け込みは、旬のワインの味わいや香りを花で具現化したようなもので、
ワインバーのイメージと見事にマッチしています。
今後、ワインイベントなどで取り入れたら面白いのでは、と感じました。
撮影/三浦希衣子

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