リース教室のワークショップが中心で、過去には雑貨店に手作りリースを卸していた経験もあるhanauta#の水野久美さん。グルーやワイヤーなどを一切使わず、天然素材のみで制作するのがこだわり。こちらは、アトリエのある実家の庭で収穫した植物だけで制作。使っている花:アジサイ、オレガノ‘ケントビューティー’、ダスティーミラー、レモンバーベナ、ラベンダー、ローズマリー
鎌倉市の雑貨店モルンや西荻窪の松庵文庫、
下北沢のフォグリネンワークス、湘南T-サイトなど、
話題のショップや空間でのワークショップ、
移動花店などでの活動が中心の「hanauta#(ハナウタ)」の水野久美さん。
花雑家(かぞうか)として2006年に独立、今年で11年目を迎えました。
仕事の軸は、ワークショップが7割で、
そのほかはプロデュース会社を通じてのウェディングや手作り市や移動花店、
展示会装飾など。
過去には素材集も3冊ほど手がけています。
フラワーデザインに限らず、植物療法など新たなワークショップにも力を入れているそう。
ショップを持たずに一人で活動をしていくには
「なにより継続。そして、その場、その場でベストを尽くすことですね」と語ります。
自然体で花や植物と向き合い続ける水野さんの活動の一部を紹介します。
アトリエは藤沢市の実家の6畳の1室。
古道具やアンティーク調の家具とドライフララワーが印象的。
アジサイ、ブラックベリー、ラベンダー、ミモザなどが植えられた
庭に面した窓からの柔らかな日差しが心地よく差し込みます。
うかがった人
水野久美 Kumi Mizuno
花雑家。神奈川県藤沢市出身。大学卒業後、証券会社にOLとして勤務。退職後、花店に勤務。横浜駅の大きな店舗の副店長を長く勤めた後、2006年にhanauta#として独立。現在はワークショップやウェディングなどを中心に活動中。「お花屋さんの草花あしらい素材集」、「花と雑貨の素材集 Girly&Antique」、「熱帯植物と多肉植物の素材集」をソフトバンククリエイティブより刊行。hanautaの最後の#は半音上がる#にかけて、ちょっとずつ成長するという意味を込めている。
hanauta#[ハナウタ]
http://hanauta.cocotte.jp
text&photo 月刊フローリスト 撮影/鎌田拳太郎