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【本】90歳の処女作は優しさと魅力が詰まった物語集

  • 2017年11月15日
  • 沖縄島ガール

沖縄・多良間島出身で、石垣島在住の女性・豊島清子氏の初めての著書「忘れられた傘の会」(ボーダーインク)が発売された。

豊島氏は、70歳になった頃から詩や物語を書くようになった、現在90歳を超える女性。まずは、70歳の頃に「楽しみに」書き始め、80歳を超えた頃に「本をつくりたい」と思い、90歳を超えて夢を実現するというバイタリティーに脱帽する。

また、初々しさがありつつも、ファンタジー作家のような想像力も備えている。「サーカ峠」では、鬼と人間の子の交流を描写。表題作の「忘れられた傘の会」では、雨を防ぐ傘が行進をするというユニークな発想を披露。

特にその表現力の素晴らしさが出ているのが「ハヤテ」。両親と長男・勇との何気ない会話とそのテンポ、そして、激しい雨の日に出合った勇と竜・ハヤテとの日々と、やがて訪れる別れの日。言葉の選び方や物語の展開に引き込まれてしまう。

ファンタジーあり、民話あり、そして、動物の物語あり。読み終えた後に感じられるのは、豊島氏の「やさしさ」。70歳を迎えるまでに豊島氏が歩んできた「人生の豊かさ」が伝わってくる、そんな1冊にまとめられている。

「忘れられた傘の会」
発売中 1,296円(税込) ボーダーインク

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