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似てまへんか…? 大阪万博最大のライバル・フランスの候補地決定 パリ郊外サクレー 科学技術で類似点

  • 2017年8月13日
  • 産経新聞

 2025年国際博覧会(万博)の大阪誘致を目指す日本の最大のライバル・フランスの開催候補地が、パリ郊外のエソンヌ県サクレーに決まった。“フランスのシリコンバレー”とも呼ばれ、大学や大企業などの研究施設が集積するエリア。一方、日本は候補地の人工島・夢洲(ゆめしま、大阪市此花区)で、関西が強みとする最先端のライフサイエンス研究や科学技術などを結集させた「体験型万博」を打ち出す。科学技術に力点を置くとみられる双方の類似点は多く、差別化も今後の課題となりそうだ。(有年由貴子)

 フランス政府が国内の開催候補地をパリ中心部から南西約20キロのサクレーに決めたのは7月中旬。開催地として名乗りを上げていたパリ郊外の4都市の中から選定した。「エキスポフランス2025協会」公式サイトによると、開催テーマとの整合性や技術的な可能性、アクセスの良さなどが決め手となったという。

 フランスが掲げる万博のテーマは「共有すべき知見、守るべき地球」。地球温暖化防止の枠組み「パリ協定」の推進による環境保護を核に健康や教育などの分野も含めるほか、「若者参加型」の万博も目指す。

 サクレーには企業や大学の研究所が約300カ所集積。フランス全土にある研究機関の約2割に当たるとされる。約7万人の学生、1万人以上の研究者が医療やIT、環境などあらゆる分野の研究を進めている。

 日本政府の誘致担当者は「サクレーはフランスを代表する理系の大学や科学技術系の企業が集まった地域。日本の筑波のようなエリアで、科学技術に焦点を当てたいなら、とてもイメージが良い」と分析する。

 フランス政府は万博開催に向け、メイン会場の中心に巨大な地球儀のような建物を置いた「地球村」を築く計画とみられる。

「フランスは焼き直しのイメージ」

 一方、日本のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」。VR(仮想現実)やAI(人工知能)、ロボットなど最新の科学技術を駆使した「常識を越えた万博」を打ち出す計画だ。「健康」や「医療」もキーワードで、京都大iPS細胞研究所や神戸医療産業都市など関西に集積するライフサイエンス研究施設との連携をアピールする。

 会場候補地の夢(ゆめ)洲(しま)は現在、万博用地を埋め立て中で、万博開催までに造成を完了する計画。大阪市中心部からの近さに加え、今は更地の用地を自由に使える点などをメリットとする。

 日仏とも「科学技術」などが開催のキーワードとなる可能性が高いが、誘致委員会の担当者は「10年後にどんな世界の未来像を描けるかが勝負」と強気の構え。松井一郎大阪府知事も「フランスは『パリ協定』を焼き直しするイメージだが、日本は人にスポットを当ててテーマ設定している」と強調し、「中身で選んでもらえるよう、しっかりと訴えていきたい」としている。

 25年万博の開催地には日仏以外に、ロシアのエカテリンブルクとアゼルバイジャンのバクーが立候補しており、来年11月に行われる博覧会国際事務局(BIE)加盟国による選挙で決定する。

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