野菜がおいしく育つタネのまき方「ネギ類」

  • 2025年2月6日
  • NUKUMORE

ネギ類をおいしく育てるための、タネのまき方をご紹介!今回は、長ネギ・葉ネギ・ニラ・タマネギについて、栽培カレンダーやタネまきのポイント、発芽後のポイントなどを分かりやすく解説しています。ぜひネギ類を育てる際の参考してください!

YD37_p26_main_1_1738558473

ネギ

発芽温度:8~23度
土壌環境:握ると団子になるほどよく湿った土を好む。 YD37_p26_map_3_1738558655 ・長ネギ YD37_p26_map_4_1738558615 ・葉ネギ YD37_p26_map_5_1738558642

ニラ

発芽温度:8~23度
土壌環境:握ると団子になるほどよく湿った土を好む。 YD37_p26_map_6_1738558755 YD37_p26_map_7_1738558745

タマネギ

発芽温度:8~23度
土壌環境:握ると団子になるほどよく湿った土を好む。 YD37_p26_map_8_1738558774 YD37_p26_map_9_1738558797

鎮圧すると発芽しにくくなる

ネギ類はトウ立ちを避けるため、春と秋の限られた期間にタネをまきます。

ネギ類は茎の太さ6mm以上の大苗で、5~10度の低温に1か月以上遭遇すると、花芽分化が起こります。そのあと、気温が上がり、長日下に置かれることでトウ立ちします。これを「グリーンバーナリゼーション」といいます。

発芽適温は12~23度で、春も秋も彼岸を過ぎてからまくと発芽しやすくなります。春まきも秋まきも適期よりも前にまくと、グリーンバーナリゼーションが起きやすくなります。

*ポイント①

ネギ類のタネは2mm前後の大きさでとても小さく、発芽力が弱めです。そのため、ネギ類は覆土後の鎮圧をしない方が、発芽ぞろいがよくなります。
タネまき後に水をまくと土が締まって余計に出にくくなります。発芽後に子葉が地上に出られなければ、土の中で腐ってしまいます。まき方は1cm間隔のスジまきにします。密にまくことでタネ同士が協力して土を持ち上げます。

*ポイント②

タネの寿命は1~2年ですので、古ダネは避けましょう。短命ですが、冷蔵保存なら5年くらい長持ちします。 ネギ類は子葉が折れ曲がった状態で生えてきます。覆土は薄くし、鎮圧はしません。ネギ類は子葉に種皮がついたままでも問題ありません。 YD37_p26_map_1_1738558851 発芽をよくするため、苗床には元肥は不要です。苗が育ってきたら、中耕をして追肥をします。そのため、条間は15~20cm空けます。 YD37_p26_map_2_1738558900

【発芽後のポイント】発芽したあとはポットの下にもみ殻を敷く

ポットの底穴からあえて根を張らせる

ネギ類は栽培期間が長く、タネまきから定植までに2か月以上かかります。

畑に苗床をつくって育てる分には問題ありませんが、ポットで育苗すると根圏が制限されます。ネギの根は酸素をたくさん求めるので、ポットのままだと次第に生育が悪くなります。

ポット育苗の際も根張りをよくするため、発芽したら衣装ケースの底にもみ殻を敷いておきます。ポットの底穴から伸びた根がもみ殻の中に伸びていき、育苗中の酸素不足を防ぐことができます。しかも、もみ殻には繊維や細胞膜をつくる要素のケイ酸が含まれます。

もみ殻のおかげで、根の生育を阻害せず、酸素と栄養分を供給することができるため、立派な苗に育ってくれます。 もみ殻で根張りがよくなる

発芽したら衣装ケースの底にもみ殻を5~7cmぐらい敷きます。底穴から伸びる根を育てます。 YD37_p26_map_10_1738559039

タマネギの春まき

タネ球を育てる

タマネギの春まきは直径3cmほどに小タマネギ(タネ球)の状態まで苗を育てます。鎮圧せずに3~5cm間隔でスジまきします。6月頃に葉が枯れてきたら、抜き取って乾かして保管し、秋口に植えつけます。 YD37_p26_map_11_1738559610

移植なし!タマネギのまきっぱなし栽培

苗床やプランターで苗づくりをして、畝に定植するのが一般的ですが、移植せずに育てることができます。まきっぱなし栽培は、移植栽培よりも深くまで根が張ります。肥料分が少ない土壌でもよく育ち、病虫害にも強くなります。
9月にまくと育ちすぎて、春にトウ立ちしてしまいます。タネまきは10月中下旬に行います。追肥は発芽後と、12月と2月に1回ずつ条間に施します。 タネは5~6cm間隔で1粒ずつまき、間引かずに育てます。密植気味に育つと保存性がよくなります。しっかり根付いて、霜柱にも強くなります。 YD37_p26_map_12_1738559692

家庭菜園についてもっと知りたい方におすすめ!

「野菜だより2025年1月新春号」では、今回紹介した家庭菜園のコツ以外にもたくさんの家庭菜園・野菜作りの情報を、わかりやすく丁寧に紹介しております。 YD37_book_1738559795

キーワードからさがす

gooIDで新規登録・ログイン

ログインして問題を解くと自然保護ポイントが
たまって環境に貢献できます。

掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。