
刺し子の伝統模様をビーズで表現するビーズ刺し子とトラプントを組み合わせた、小さなポーチのレシピ。白の麻布にシルバーの一分竹ビーズで刺した角七宝の模様がきらりと光ります。上品でおしゃれですが、可愛らしさもあるおすすめ作品です。

デザイン・製作/米永真由美
用尺と材料
★出来上がり寸法:8.5×18cm
・表布、キルト綿、裏打ち布、ピーシングペーパー 各20×25cm
・パイピング用3.5cm幅バイヤステープ 75cm
・20cmファスナー 1本
・シルバーの一分竹ビーズ(TOHO No.21)約9g
・トラプント用並太毛糸 適宜
作り方順序
01 ピーシングペーパーに図案を写して表布に貼り、キルト綿と裏打ち布を重ねてビーズを付けながらキルティングする
02 しながらビーズを縫い付ける(【ビーズ刺し子の仕方】参照)
03 周囲をパイピングする
04 トラプントをする(【トラプントの仕方】参照)
05 以下、図のように仕立てる。
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ビーズ刺し子の仕方
【刺し順】
始めに、中心付近を通る図案をジグザグに刺す①。端まで刺したら方向を変えて刺す②。次に別の方向から③④の順に刺す。同様にして①②と③④の隣の図案を刺し進める。

01 破線の図案を布に正確に写すため、ここではピーシングペーパーを使います。図案にペーパーをのせてマスキングテープで固定し、破線の図案に定規を当てて水性ボールペンで正確になぞります。ポーチの出来上がり線も写しましょう。

02 図案を写したペーパーを表布の表側にのせ、アイロンで接着します。

03 裏打ち布、キルト綿、ペーパーを貼った表布の順に重ね、3層にしつけを掛けます。

04 キルティング糸2本取りで刺します※。裏から針を入れて破線の端に出して図のように返し縫いをし、ビーズを針に通します。
※糸の色は布の色に合わせます。

05 破線の端に針を垂直に刺し、糸を引きます。方向が変わる角ではこのように針を垂直に出し入れするアップダウンで刺し、次の破線の端に針を出します。

06 針にビーズを通し、直線部分はこのようにすくって次の破線に針を出します。

07 ひと目ごとにビーズを通しながら刺し進めます。

08 キルティング部分も続けて縫います(破線の長さに合わせずに一般的な針目で縫う)。ペーパーが途中ではがれてしまったらアイロンを当てて。

09 刺し終えたら、周囲の出来上がり線に沿って余分な布をカットします。

10 ペーパーを破りながらはがして取り除きます。糸の間に残ってしまったペーパーはピンセットでつまみ取りましょう。

【米永先生の著書本】「はじめてのビーズ刺し子」
刺し子の伝統模様を竹ビーズで刺したキラキラした模様が満載。模様ごとの刺し順やきれいな刺し方のコツがていねいに解説されていて、ビーズ刺し子で飾る小物の作り方も掲載しています(ブティック社刊)。
トラプントの仕方
★別のキルトの図案を例に解説します。花と葉、茎に裏打ち布側から毛糸を通してふっくらとさせます。
【毛糸の通し方図】
並太毛糸(アクリルとウール混紡の毛糸やアクリル毛糸)を毛糸針に通して2本取りにします。
【葉】
01 葉の下端に針を入れ、裏打ち布とキルト綿の間に通して上端に出します。布が縮まないように手で押さえながら毛糸を引きます。

02 毛糸を1、2mm残してカットします。同様にして右隣りにも毛糸を通します。

03 葉脈の反対側にも毛糸を通します。残した毛糸を針先や楊枝などで穴に押し込み、穴をしごいて目立たなくします。
【花】
01 花びらの下端から針を入れ、花芯を通って向こう側の花びらまで針を通し、上端から針を出して毛糸をカットします。

02 花芯に2回通したら花芯の左右外側に通します。残り2枚の花びらにも同様に毛糸を通します。
【茎】
01 茎の5mm外側から針を入れ、茎に通して5mm外側の位置に針を出します。

02 毛糸を引きます。

03 通し始めの毛糸を少し多めに残し、布をしごいて縮みじわが出ないように平らにします。毛糸を1、2mm残してカットし、中に押し込みます。
【途中で針を出す方法】
01 長い距離では毛糸を一気に通さずに途中で針を出し、毛糸を引きます。

02 出した穴から再び針を入れて通します。毛糸を引くときは、途中で出した毛糸が絡まないように目打ちを使うといいでしょう。
仕立て方
01 ビーズを縫い付け、キルティングの菱形部分にトラプントした本体の周囲をパイピングする

02 中心を合わせてファスナーを重ね、星止めで縫い付ける
※反対側のファスナーも同様に縫い付ける

03 底中心から中表に折り、両脇をファスナー付け止まりまで巻きかがる

04 底をたたんでマチを縫う

05 表に返す
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