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パッチワーク「かぶせふたのワンショルダーバッグ」の作り方

  • 2021年10月27日
  • NUKUMORE

ビオラをアップリケしたふたが目を引くデザイン。肩ひもはリングとループでジョイントさせました。ふたと本体をひねり金具でしっかり留めることができます。中袋に内ポケットを付け、マチの底に底板通し布を付けました。

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用尺と材料

★出来上がりサイズ:20×24cm

・アップリケ用はぎれ各種
・ふた用布 65×35cm(ふた裏打ち布、肩ひも、ループ分含む)
・側面用布 90×45cm(マチ、ふたのパイピング分含む)
・中袋用布 90×45cm(内ポケット、底板通し布分含む)
・片面接着キルト綿 85×50cm
・裏打ち布 65×45cm
・薄手接着芯 20×15cm
・直径5.8cmウッドリング 2個
・直径2.2cmひねり金具 1組
・底板 11.5×16cm
・25番刺しゅう糸 適宜

製図と型紙(無料ダウンロードあり)

【ふた】 lbs8153_p78_map_3_1635130487 【側面(2枚)】 lbs8153_p78_map_4_1635130492 【ループ(4枚)】 lbs8153_p78_map_5_1635130538 【肩ひも(2枚)】 lbs8153_p78_map_6_1635130552 【内ポケット(2枚)】 lbs8153_p78_map_7_1635130564 【底板・通し布】 lbs8153_p78_map_8_1635130575 【マチ】※中袋は本体と同寸の一枚布で裁つ lbs8153_p78_map_9_1635130586

型紙のダウンロードはこちらから

下記をクリックすると、型紙(PDF形式)が表示されますので、ダウンロード後に、ご自宅のプリンターなどで印刷して使用してください。
ATTENTION!
●A4サイズの紙で、横で、倍率100%で印刷してください。
●型紙の無断転載や再配布、販売はご遠慮ください。
●型紙によるいかなるトラブルが発生しても弊社は一切責任を負わないものとします。 【型紙『かぶせふたのワンショルダーバッグ』をダウンロードする】

作り方

1.ふたの表布にアップリケし、キルティングする

01 表布に周囲の出来上がり線を描き、アップリケをして※葉の刺しゅうをします。
キルト綿を貼り※キルティングラインを描きます。

<ステッチの参考>
アウトラインステッチのやり方
ストレートステッチのやり方 lbs8153_p78_flow_1_1635130758 02 裏打ち布を貼り、中心から外側に向けて出来上がり線より少し外側までキルティングし、花芯の刺しゅうをします。
次に型紙を当てて出来上がり線を描き直します。中心も印します。 lbs8153_p78_flow_2_1635131259

2.周囲をパイピングする

01 3.5cm幅のバイヤステープを裁ち、0.8cmの縫い線を裏に描きます。テープをふたに中表にのせ、縫い線と出来上がり線を合わせてまち針で留めます。カーブ部分はテープをいせ込みます。 lbs8153_p78_flow_3_1635133671 02 ミシンで縫い線上を縫います。まち針は縫う手前で外します。カーブ部分は布を手で動かしながらゆっくり縫いましょう。 lbs8153_p78_flow_4_1635133690 lbs8153_p78_flow_5_1635133700 03 テープに沿って余分な布とキルト綿を裁ちます。こうするとパイピング幅が揃ってきれいに仕上がります。 lbs8153_p78_flow_6_1635133714 04 テープの裏側に折り返して縫い代をくるみ、2の縫い目を目安に折ってまち針で留め、まつります。 lbs8153_p78_flow_7_1635133725

3.ふたに金具を付ける

01 ひねり金具はこのようなパーツに分かれています。ふたには穴が空いた金具を付けます。 lbs8153_p78_flow_8_1635133750 02 爪が付いた金具をふたの表の中心にのせ、パイピングのきわに当てて窓の内側をなぞって印を付けます。金具を外して切り込み線も印します。 lbs8153_p78_flow_9_1635133769 03 窓の線をミシンの細かい針目で縫い、中心で折って切り込みを入れます。角は縫い目のきわまでカットし、さらにステッチのきわでくり抜き、ほつれ防止に手芸ボンドを塗ります。 lbs8153_p78_flow_10_1635133779 04 ボンドが乾いたら金具の爪を表から穴に差し込み、裏からもうひとつの金具をはめます。 lbs8153_p78_flow_11_1635133793 05 金具の爪を折り曲げます。まずは指で折り、次に硬い物でしっかりと折り曲げます。 lbs8153_p78_flow_12_1635133811 06 ふたに金具が付きました。上部の印をしつけ糸で粗めに縫い、裏に出来上がり線を出します。 lbs8153_p78_flow_13_1635133820

4.本体を作る

01 側面2枚とマチも同様にキルティングし、表に周囲の出来上がり線と底中心の印を描きます。 lbs8153_p78_flow_14_1635133843 02 爪が付いた金具をふたの表の中心にのせ、パイピングのきわに当てて窓の内側をなぞって印を付けます。金具を外して切り込み線も印します。 lbs8153_p78_flow_15_1635133856 03 側面にマチを中表に重ねてマチ側からまち針で留めます。まずは直線部分から。中心と両端を留め、他の直線部分をまち針で留めます。 lbs8153_p78_flow_16_1635133865 ※表側も見てまち針で留める lbs8153_p78_flow_17_1635133935 04 カーブ部分は2枚を沿わせて自然なカーブを作りながらまち針で細かく留めます。 lbs8153_p78_flow_18_1635133948 05 出来上がり線の0.1cmほど外側を2本取りのしつけ糸で縫います。糸をやや引き気味にするとしっかりと縫えます。 lbs8153_p78_flow_19_1635133965 06 側面側からミシンで出来上がり線上をていねいに縫います。カーブ部分は印のそばを指で押さえながらゆっくりと針を進めます。 lbs8153_p78_flow_20_1635133974 lbs8153_p78_flow_21_1635133986 07 縫い代を1cmに裁ち揃えます。 lbs8153_p78_flow_22_1635134002 08 表に返して縫った部分を内側から押し出すように整え、左のように折ってコロコロオープナーでプレスします。きれいな形に仕上がりました。 lbs8153_p78_flow_23_1635134014 lbs8153_p78_flow_24_1635134026

5.中袋を作る

側面に内ポケットを付けます※。マチに底板通し布を仮留め※し、側面と中表に合わせて縫います。片方には下部に返し口を残します。 lbs8153_p78_flow_25_1635134051

6.肩ひもを作る

01 1cmの縫い代を付けて布を2枚裁ち、裁ち切りの片面接着キルト綿を用意します。 lbs8153_p78_flow_26_1635134680 02 1枚にキルト綿をアイロンで接着し、もう1枚と中表に合わせてまち針で留め、返し口を残して周囲をミシンで縫います。 lbs8153_p78_flow_27_1635134694 03 きれいに仕上げるため、縫い代を0.7cmに裁ち揃え、角をカットします。次に縫い代を折ってコロコロオープナーでプレスします。 lbs8153_p78_flow_28_1635134712 04 返し口から手芸用かんしを入れ、端の布を内側からはさみます。 lbs8153_p78_flow_29_1635134736 05 はさんだ部分に周りの布を被せるようにします。 lbs8153_p78_flow_30_1635134754 06 かんしを引いて、表に返します。 lbs8153_p78_flow_31_1635134768 07 角を整えます。縫い目から目打ちを入れ、縫い込まれている布を引き出して整えます。 lbs8153_p78_flow_32_1635134788 08 返し口をまち針で留め、端をコロコロオープナーでプレスします。 lbs8153_p78_flow_33_1635134801 09 両端の0.3cm内側にミシンステッチを掛けます。縫い始めは針が進みにくいので、目打ちで押し進めるといいでしょう。 lbs8153_p78_flow_34_1635134819

7.ループを作る

縫い代1cmを付けて布を2枚裁ち、裁ち切りの片面接着キルト綿を用意します。1枚にキルト綿を貼り、もう1枚と中表に合わせて両端を縫います。かんしを使って表に返し、両端をミシンステッチします。これを2枚作ります。 lbs8153_p78_flow_35_1635134864 lbs8153_p78_flow_36_1635134870

8.本体に金具を付ける

01 側面表の口中心から9cm下に付け位置を印し、座金をのせて爪の位置を印します。 lbs8153_p78_flow_37_1635134877 02 爪の印を上のように折ってはさみの先で切り込みを入れます。金具の爪を差し込みます。 lbs8153_p78_flow_38_1635134926 03 裏側から座金を当てて爪を通し、爪を両側に折り曲げます。 lbs8153_p78_flow_39_1635134951

9.ループと肩ひもを本体に付ける

01 ループをリングに通して両端を2本取りのしつけ糸で縫い留め、本体付け位置を印します。ループをマチにのせ、口の印と付け位置を合わせてしつけ糸で仮留めします。 lbs8153_p78_flow_40_1635134985 02 ふたを本体後ろに中表にのせ、口の印とふたの出来上がり線を合わせてまち針で留め、しつけ糸で仮留めします。 lbs8153_p78_flow_41_1635134997 03 本体に中袋を中表にかぶせ(内ポケットが本体の後ろ側にくるように)、口の印を合わせてまち針で留めます。印から0.3cmほど外側をしつけ糸で縫い、ミシンをフリーアームにして口を縫います。 lbs8153_p78_flow_42_1635135026 lbs8153_p78_flow_43_1635135032 04 口の縫い代を1cmに裁ち揃えて返し口から表に返し、返し口の縫い代を折ってミシンで縫います。口の縫い代は本体側に倒してプレスしておきます。 lbs8153_p78_flow_44_1635135065 05 中袋を本体に入れ、口をまち針で留めて星止めをします。縫い代のすぐ下をキルト綿まですくって縫います。底板通し布に底板を入れます。 lbs8153_p78_flow_45_1635135085 06 肩ひもに折り位置を印し、ループのリングに通してまち針で留め、脇を巻きかがりします。続けてまつり、もう片方の脇も続けて巻きかがりします。 lbs8153_p78_flow_46_1635135105

手順のポイントの解説

上記の作り方の中に出てくる、技法などの詳しいやり方を解説していきます。(~※と記載している箇所です)

★「アップリケをして」※のやり方

01 アイロン台の上に図案、ソフト・トレーシングペーパーを順に重ね、まち針で数カ所留めて専用ペンで線をなぞります。 lbs8153_p110_flow_1_1635135413 *おすすめ:アドガー工業(株)のソフト・トレーシングペーパー。ペーパーに写した図案を布にのせ、専用ペンでなぞって写します。 lbs8153_p110_flow_2_1635135457 02 周囲の出来上がり線を描いた表布の上にペーパーをのせ、同様にしてペンで線をなぞって図案を写します。 lbs8153_p110_flow_3_1635135477 lbs8153_p110_flow_4_1635135491 03 フリーザーペーパーのツルツルしていない面にアップリケのモチーフを写し(合番号も書く)、線に沿ってハサミでカットします。 lbs8153_p110_flow_5_1635135516 *おすすめ:フリーザーペーパーと同様にアイロンで布に仮接着できるクロバー(株)のピーシングペーパー。半透明なので図案写しも簡単です。 lbs8153_p110_flow_6_1635135538 04 それぞれモチーフ布の表にのせ、アイロンで貼ります。縫い代を付けてカットするので、間を十分あけておきましょう。 lbs8153_p110_flow_7_1635135555 05 モチーフ布は縫い代を0.5cm付けて裁ち、モチーフが上に重なる部分は0.7cm付けます。印とモチーフ布を合わせてまち針で留めます。 lbs8153_p110_flow_8_1635135571 06 ペーパーの端に沿って針先で縫い代を折り込み、まつります。モチーフが重なる部分はまつらなくてOK(左)。まつり終えたら、ペーパーを剥がします(右)。 lbs8153_p110_flow_9_1635135592 07 次のモチーフ布を同様に重ねてまち針で留め、まつります。これをくり返してアップリケします。 lbs8153_p110_flow_10_1635135609 <モチーフ布の表に印付けしてまつる方法>
01 台布の表にアップリケ位置を印します。アップリケ布は表に印を付けて縫い代を0.5cm付けて裁ちます。 lbs8153_p110_flow_11_1635135696 02 台布にアップリケ布を下になるものからのせ、印を合わせてまち針で留めたらまち針を留め直します。 lbs8153_p110_flow_12_1635135711 03 縫い代を折り込みながら、たてまつりをします。 lbs8153_p110_flow_13_1635135725 04 上にほかの布が重なる部分はまつりません。2番目の布をのせ、同様にまつります。 lbs8153_p110_flow_14_1635135739

★「キルト綿を貼り※」のやり方

◆片面接着キルト綿の貼り方
キルト綿の接着面を上にしてトップを重ねます。アイロンの設定温度をドライの中温にし、滑らせずに押し当てます。1カ所7~8秒ずつ当て、中心から外に向けて移動させましょう。アイロンをキルト綿の接着面に当てないように気を付けて。 lbs8153_p106_flow_1_1635131039 *おすすめ「片面接着 キルト芯ソフト/日本バイリーン(株)」:ほどよい弾力と張りがあるので、バッグ作りに最適。 lbs8153_p106_flow_2_1635131055 ◆しつけの掛け方
キルト綿を貼ったトップにキルティングラインと出来上がり線を描き、下に裏打ち布を重ね、まち針で留めてしつけを掛けます。まち針は中心から留め、空気を押し出すように針先を外側に向けて。十字→対角線→その間→周囲の順にしつけを掛けます。3層を持ち上げないようにしましょう。 lbs8153_p106_flow_3_1635131080 *しつけを掛けずにキルティングするには

01 キルト綿を貼って出来上がり線とキルティングラインを描いたトップの裏(キルト綿面)にスプレーボンドを吹きかけます。新聞紙を広めに敷き、キルト綿から20cmほど離して均一にボンドが付くようにします。 lbs8153_p106_flow_4_1635131109 02 裏打ち布をのせ、中心から外に向かって空気を抜きながら平らにならして貼り合わせます。キルト綿を両面貼り合わせることでより張りが出て作品の仕上がりがしっかりします。しつけは不要です。 lbs8153_p106_flow_5_1635131121 *おすすめ
パッチワークの作品の仮留めにおすすめなのが日本バイリーン(株)のスプレーボンド505。薄くスプレーするだけで十分に接着し、ミシンの針や糸がベタつくこともありません。スプレー後、15~20分なら貼り直し可能です。 lbs8153_p106_flow_6_1635131161

★「内ポケットを付けます」※のやり方(内ポケットの作り方)

01 布を2枚裁ち、1枚に裁ち切りの薄手接着芯を貼ります。 lbs8153_p107_flow_1_1635134266 02 2枚を中表に重ね、周囲を返し口を残して縫います。縫い代を0.7cmに裁ち揃え、角を斜めにカット。 lbs8153_p107_flow_2_1635134279 03 縫い代を縫い目で折ってアイロンを掛けたら、角を指で押さえながら表に返します。 lbs8153_p107_flow_3_1635134290 lbs8153_p107_flow_4_1635134300 04 表に返したらアイロンで整え、口にミシンステッチを掛けます。返し口はまち針で留めます。 lbs8153_p107_flow_5_1635134309 05 中袋にポケット付け位置を印し、表に内ポケットをのせて中心を合わせてまち針で留めます。ポケット口の角の裏には布を二つ折りした力布を当てます。 lbs8153_p107_flow_6_1635134317 lbs8153_p107_flow_7_1635134371 06 口を残してミシンで縫います。縫い始めは返し縫いをして丈夫に。 lbs8153_p107_flow_8_1635134385

★「マチに底板通し布を仮留め」※のやり方

01 底板通し布の両端を三つ折りしてミシンで縫います。マチ中袋に底中心を合わせて重ね、まち針で留めて出来上がり線の外側を粗ミシンでしつけします。 lbs8153_p46_flow_1_1635134557 02 側面とマチを中表に重ねて底中心、○印を合わせてまち針で留め、印から印までミシンで縫います。まずマチの縫い代を1cmに裁ち、次に側面の縫い代を裁ち揃えます。印から外側は斜めにカットします。 lbs8153_p46_flow_2_1635134585 03 側面の長い辺とマチの印を合わせてまち針で留め、ミシンで縫います。縫い代を1cmに裁ち揃え、角は三角にカットします。 lbs8153_p46_flow_3_1635134599 04 もう1枚の側面を中表に合わせてまち針で留め、底側の返し口以外の印を縫います。 lbs8153_p46_flow_4_1635134613

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