料理や化粧品など幅広く使われている「ローズマリー」を家庭菜園で育てましょう!地中海沿岸地方が原産ですが、日本でも良く知られたハーブの1つです。ここでは基本の育て方、成功させるためのポイントやコツ、活用方法などを写真付きで解説していきます。
ローズマリー 基本情報
松葉のような形の葉から独特な香りがして、脳の働きを活発にしたり、記憶力を高める作用があるといわれています。老化防止、若返りのハーブと呼ばれることもあるようです。
かたい葉は肉のくさみ消しに最適です。
血行を促す作用があるので、肩こりや筋肉痛に効果があるといわれています。
・別名:マンネンロウ
・科名:シソ科 宿根草
・原産地:地中海沿岸
・草丈:30~200cm
・利用部分:花・葉・茎
・利用法:料理、風味づけ、バス、クラフト
栽培カレンダー
※元肥は苗の植えつけ時に与えてください
育て方
★苗から育てます
01 植えつけは春か秋にしましょう。ローズマリーには、枝がまっすぐに伸びる直立性、枝が這うように伸びる匍匐性、その中間の半匍匐性のものがあるので、注意しましょう。枝数が多く、葉の色のよい苗を選びましょう。
「半匍匐性」
「直立性」
02 水はけがよいとよく育つので、水はけのよい土を用意しましょう。容器は5号鉢以上の素焼き鉢がよいでしょう。
03 ポットを逆さにして苗をとり出すと、上手にとり出せます。
04 苗を置いて様子を見てみましょう。根元がやや高くなるようにすると、水はけがよくなります。
05 鉢と苗の間に土を入れて、苗を安定させましょう。
06 根元が少し高くなるように、根元に土を寄せます。
07 鉢底から流れ出るぐらいたっぷり水をやり、2~3日の間、日陰に置きましょう。
08 葉は1年中いつでも収穫できます。茎葉が伸びてきたら、枝ごと収穫していきましょう。
09 春、初夏、秋に白やピンク色のかわいい小花が咲きます。タネから育てた場合は、開花は2年目になります。
10 枝がだんだん木のようにかたくなって、木質化します。株が大きくなってきたら大きめの容器(7~8号鉢)に植え替えます。収穫をしないでいると、枝がボウボウに伸びてしまいます。枝の上の方から摘めば、横から枝が生えてきて、こんもりとした姿に仕立てられます。適度な収穫と植え替えを繰り返せば、毎年1年中収穫を続けられます。
成功のコツ
★日当たりと水はけをよくする!!
植え替えをして苗が落ちついたら、日当たり・風通しがよい場所に移します。ローズマリーは日当たり・水はけがよければ、室内でも育てることができます。
多湿になるとすぐ枯れてしまうことがあるので水やりは控えめに行いましょう。タイミングは、土の表面が乾いたらたっぷり与えるようにします。
★ローズマリーはさし木でふやす!
ローズマリーはさし木でかんたんにふやすことができます。さし木は春か秋にしましょう。古くなった株はさし木で更新するとよいでしょう。
01 30分ぐらい水につけておき、下葉をとり除いていきます。
02 赤玉土のような清潔な土にさして、乾かないように水を与えると、1か月ぐらいで根が出てきます。
みんなの活用法
■肉料理に添えて、臭み消しに利用します!
■ピザにちらして風味とおいしさをアップ!!
■ローズマリーといろいろなハーブを練り混ぜたチーズ!
■フォカッチャにローズマリーを入れて味をワンポイントプラス!
■白ワインとローズマリーで上品な風味のパスタに!
■乾燥させて保存すれば、必要なときに必要な分だけ使うことができます!
■リースにしてインテリアにすればローズマリーの香りがただよいます!
■ローズマリーのオイルで体をリフレッシュ!
■ティーツリーとローズマリー入りのリンス!
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