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ソーイングの基礎「浴衣の基本知識」について

  • 2021年5月13日
  • NUKUMORE

一見難しそうに見える浴衣作りですが、基本となる基礎をしっかりと覚えておけば、簡単に作ることができます。ここでは必ず知っておきたい道具や採寸方法、代表的な模様、たたみ方や縫い方について、詳しく解説していきます。

浴衣の基本的な用具と使い方

用具の中には和裁独特のものがありますので、始めにチェックしておきましょう。
用具は全て揃えなくても手持ちのものを工夫して使いましょう。 lbs4994_p41_map_1_1620441241 ①へら台/へらで印つけをするときに使い、折リたたみ式のものが便利です。畳や机を傷つけず、布地も傷めません。
②縫い糸・ミシン糸/色はゆかた地と同系色の目立たない色を選びます。
③縫い針/木綿用和裁針を使用します。
④ものさし/竹製でそり曲がりのないものを選び、1mと50cmの2本を用意すると便利です。
⑤ピンクッション/縫い針、まち針を刺して、まとめておくと便利です。
⑥まち針/縫い合わせる布の固定に使います。
⑦指ぬき/中指にはめ、縫い進むときに、針の頭を押します。
⑧メジャー/ものさしで測りにくいところを測ります。
⑨机くけ台・かけ針/くけ、しつけなどの手縫いの作業を早くするために使います。
⑩へら・チャコ/印つけに使います。
⑪にぎりバサミ/糸を切るときや細かいところの作業に使います。
⑫裁ちバサミ/布を裁断するときに使います。
⑬袖丸み型/袖の丸み作りに使います。実物大の型紙を厚紙に写して、手作リしても良いでしょう。 lbs4994_p41_map_2_1620441371 ⑭ミシン/地縫いや縫い代の始末(洋服地の場合)に使います。ミシンで長い距離を縫うときは糸がつれやすいので縫い目を大きく(0.3cm~0.4cmくらい)します。 lbs4994_p41_map_3_1620441388 ⑮アイロン/地直しや、縫い代を整えるときに使います。
⑯アイロン台/立体的な洋服と違い、平面的な布を扱うことが多いので座ってかけられる長方形のアイロン台が便利です。

レディス浴衣の名称・採寸・サイズ表

*各部の名称

lbs4994_p42_map_1_1620441524 lbs4994_p42_map_2_1620441533

*採寸

採寸は洋服より簡単にできます。まず身長とゆき丈を測ってサイズ表に当てはめて決めましょう。 lbs4994_p42_map_3_1620441555

*サイズ表(できあがり寸法) 単位(cm)

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メンズ浴衣の名称・採寸・サイズ表

*各部の名称

lbs4994_p43_map_1_1620441776 lbs4994_p43_map_2_1620441810 lbs4994_p43_map_3_1620441829

*採寸

採寸は洋服より簡単にできます。まず身長とゆき丈を測ってサイズ表に当てはめて決めましょう。 lbs4994_p43_map_4_1620441821

*サイズ表(できあがり寸法) 単位(cm)

lbs4994_p43_map_5_1620442245

柄合わせのポイント

柄合わせはゆかたを美しく仕上げるための重要なポイントです。模様を上手に配置して、ゆかたをより美しく着映えのするように仕立てましょう。

「大絣模様」

全部互い違いに合わせた柄は、よろけ縞のようにみえます。各縫い目側の柄を合わせると、よろけ縞に飛び柄が浮き出てきます。この場合、無駄な布が少し出ます。 lbs4994_p46_map_1_1620442331 lbs4994_p46_map_2_1620442376

「横縞模様」

縞を全郎合わせて、全体を横縞に表現する方法と、縞を互い違いに合わせる方法があります。 lbs4994_p46_map_3_1620442402 lbs4994_p46_map_4_1620442410

「斜め縞模様」

全体に同じ向きに柄を揃えるとすっきりした感じになリます。斜め縞の幅によっては縞をずらしても良いでしょう。 lbs4994_p46_map_5_1620442442

「大柄の飛び模様」

全体としては柄が重なったり、並んだりしないようにします。特に柄に上下がある大柄では左身頃とおくみの柄を互い違いに合わせ、おくみの柄を上向きに置くようにします。こうすると無地と柄の強弱がはっきりして、着たときにきれいな形になります。
また、せっかく柄合わせをしても、模様が帯下や左前にかくれてしまわないように気をつけて裁ちましょう。

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浴衣のたたみ方(本だたみ)

01 裾を右にして平らにゆかたを広げ、手前の脇縫いのところで折ります。 lbs4994_p47_map_1_1620442816 02 手前のおくみを脇縫い目にそって手前に折り返し、衿肩あきの衿は内側に折り返します。 lbs4994_p47_map_2_1620442829 03 左前のおくみを右前のおくみに重ねます。衿のAとB、衿先を合わせ、衿輻を整えます lbs4994_p47_map_3_1620442840 04 左脇の縫い目を右脇の縫い目に重ね、両袖を重ねます。 lbs4994_p47_map_4_1620442850 05 左袖を袖つけから身頃側に折り返して、身頃の上に重ねます。 lbs4994_p47_map_5_1620442862 06 衿先にかからない位置で身頃を二つ折りにし、上下を返して右袖を身頃の上に折り返します。 lbs4994_p47_map_6_1620442874 lbs4994_p47_map_7_1620442882

こどもの浴衣のたたみ方

01 裾を右にして、前身頃を打ち合わせて折り、ひもをきちんと胸元にたたみます。 lbs4994_p47_map_8_1620442909 02 手前の袖から順番に左右の袖を折って重ねます。 lbs4994_p47_map_9_1620442921 03 袖の2cm下から同寸法をとり、裾を折り返します。 lbs4994_p47_map_10_1620442933 04 袖の2cm下から 身頃を折ります。 lbs4994_p47_map_11_1620442953

地直しの仕方

*裁つ前に

布地を裁つ前に、布地を調べましょう。布目がゆがんでいないか、織りキズや、染めムラがないか確認し、キズやムラのあるところには糸印をつけておきます。糸印の個所は柄合わせのときに下前などの目立たないところへ配置します。
次に、布目のゆがみや耳(布端)のつれを直します。これを『地直し』といいます。布のうらに十分霧を吹いてしばらく置き、生乾きのときにアイロンをかけて直します。

*布目が曲がっているとき

lbs4994_p48_map_1_1620444021 上下にアイロンを動かしながら平らにする lbs4994_p48_map_2_1620444029

*耳がつれているとき

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印つけの基礎

和裁の場合、型紙を作らず、できあがり寸法にきせ分をプラスした長さで、直接布地に印つけをします。布地が重なった状態で印つけをするので、へらを布地に押しつけるようにして、小さく、しっかりつけます。
袖口、袖つけ、身八つ□などの合印は『T印』、袖山、肩山、衿山は『山印』をつけます。印が消えやすいところ、大事なところはチャコで印をつけておきましょう。

*へら

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*チャコ

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*布を開いた状態

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手縫いの基礎

「並縫い」

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「本返し縫い」

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「半返し縫い」

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「二目落としじつけ」

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「袋縫い」

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「本ぐけ」

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「耳ぐけ」

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「よりぐけ」

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「三つ折りぐけ」

lbs4994_p49_map_11_1620444368 lbs4994_p49_map_12_1620444374

「まつりぐけ」

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「かくしじつけ」

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