ハンドメイドには欠かせない「ミシン」の基本情報をご紹介します。家庭科の授業などで習いますが、独学で覚えている方も多いのではないでしょうか。初心者の方も、経験者の方も、いまいちどここでおさらいをしてみませんか?
はじめに
ミシンで縫う時は、まず、生地に合わせて針と糸の太さを選び、正しくミシンにセットします。縫い始める前に生地の余り布を使用して試し縫いをし、上糸と下糸の糸調子を正しく合わせます。
糸と針の選び方
■厚地(デニム、帆布、ツイードなど)
ミシン針:14番〜16番
ミシン糸:60番〜30番
■普通地(ブロード、サテン、ギンガムなど)
ミシン針:11番
ミシン糸:60番〜50番
■薄地(オーガンジー、ローン、シフォンなど)
ミシン針:7番〜9番
ミシン糸:90番
使い方
1.ミシンの縫い始めの準備
01 押さえ金を上げて上糸をかけ、針穴に上糸を通す
02 上糸を軽く持ち、はずみ車を回して下糸を引き出す
03 糸がからまないように上糸と下糸を後方に流す
2.試し縫い
01 生地は2枚重ねて置き、針を落として押さえ金を下ろす
02 右手は生地がずれないように2枚を一緒に持ち、左手はミシンの送りに合わせて生地に添えて縫い進める
03 針が一番上まで上がっていることを確認し、押さえ金を上げる
04 生地を後ろ側に引き、ミシンにつながっている側の糸を長めに残して切る
3.糸調子のチェック
試し縫いをしたら糸調子をチェックしましょう。
ミシン目の表面(上糸)と裏面(下糸)を見て、「正しい糸調子」の
ミシン目になるように上糸の強さを調整します。
【正しい糸調子】上糸と下糸が布の中央でからみ合って、丁度良い強さで縫われています。
【上糸が強い】上糸が強く、下糸が上糸に引っ張られて表面にポツポツと出ている状態。ボビンケースの糸調子を整えてから上糸をゆるく調整します。
【下糸が強い】上糸が弱く、上糸が下糸に引っ張られて裏面にポツポツと出ている状態。ボビンケースの糸調子を整えてから上糸をきつく調整します。
★ボビンケースを使用するミシンの場合
ボビンケースは小さなネジ部分を閉めたり緩めたりすることで糸調子が変わります。
糸を持ってボビンケースを吊るし、落ちる時に少し引っかかりがあるのが良い状態です。ストンと下まで落ちてしまったり、上下に少し振っても全く落ちない状態だと、糸調子が悪くなります。
ネジ部分で調整し、確認してから使用してください。
▲下糸はボビンにムラなく巻きましょう
4.縫い始め(返し縫い)
縫い始めと縫い終わりは「返し縫い」をし、糸がほつれないようにします。
01 ミシンの準備をする(1ミシンの縫い始めの準備参照)
02 縫い始めの印に針を落とし、押さえ金を下ろす
03 3〜4針縫い、針を止める
04 返し縫いボタンやレバーを押し、縫い始めまで縫い戻る(返し縫い)
5.本縫い
右手は生地がずれないように2枚を一緒に持ち、左手はミシンの送りに合わせて生地に添えて縫う
★縫いずれを防ぐワンポイント!
目うちを使って押さえながら縫う
布がずれていないか確認しながら、下側の布を少し引き気味に持って縫う
※右手で生地を斜めに引くと縫い線が曲がりやすくなるので、ミシンに対してまっすぐ持つこと
▲NG例
6.縫い終わり(返し縫い)
01 縫い終わりの位置まで縫い、針を止める
02 返し縫いボタンやレバーを押し、3〜4針縫い戻る(返し縫い)
03 再度、縫い終わりの位置まで縫う
04 針が一番上まで上がっていることを確認し、押さえ金を上げ、糸を切る
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