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カヌーで訪れたい、自然豊かなロイヤル島、米国

  • 2021年1月24日
  • ナショナル ジオグラフィック日本版

 ワイルドな趣たっぷりのアイル・ロイヤル国立公園は、スペリオル湖の北西端にひっそりと存在する。全長72キロの島であるこの公園は、米国ミネソタ州の北東岸からわずか29キロしか離れていないにもかかわらず、濃霧や風、波が強く、まるで人里離れた土地のような雰囲気が漂っている。

 19世紀後半から20世紀前半にかけて、この辺りでは多くの船が難破した。危険な水域に囲まれたロイヤル島では、独自の生態系が発展する。公園内に生息する哺乳類は18種のみ。本土の40種以上に比べると、実に少ない。その多くは、夏場に泳いで湖を渡ったか、冬場に凍りついた湖面を歩いて渡った、頑丈な個体の子孫たちだ。

 1958年以来、ロイヤル島では、島を代表する動物オオカミとヘラジカに関して、長期間にわたる捕食・被食関係の調査が続けられている。2018年には生息するオオカミがつがい一組だけになり、個体数の回復を目指してオオカミの再導入が開始された。この措置はヘラジカの数を抑制し、生態系全体の回復力を高めることにもつながる。

 島では、ヘラジカは数多く目撃され、鳥のアビの奇妙な鳴き声も頻繁に聞こえる。一方、あまり姿も見えず声も聞こえないのは、人間だ。隔絶された環境のためか、訪れるのは旅慣れたバックパッカーやカヤッカー、カヌーイストたちばかりだ。必要なものを装備した彼らは、ロイヤル島の道なき道を行き、内陸の湖をつなぐルート「チェーン・オブ・レイクス」の水面を進んで行く。

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※「いつか訪れたい旅先25 2021年版 再び旅立つ日を信じて」ほか、旅の記事は「旅・文化の記事一覧」でまとめてご覧いただけます。

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