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王侯気分に浸れる! ベルサイユを旅しよう

  • 2020年2月16日
  • ナショナル ジオグラフィック日本版

 豪華さにおいて、フランスのベルサイユ宮殿ほどの場所はなかなかない。もともと王宮なので、訪れた観光客は王族の気分を堪能できる。

 この宮殿を建造させたのはルイ14世。彼は1682年に政府をパリの郊外のベルサイユに移し、自らの輝かしい治世にふさわしい宮殿を求めた。

 それがよくわかるのが「鏡の間」。73メートルにわたって広がるルイ14世の優雅な舞踏室だ。巨大なアーチ型の鏡や金色の像、豪華なシャンデリアが飾られ、見る者を17世紀半ばの歴史絵巻へといざなう。誰もが足を止めるのは、ルイ14世の栄華を描いたシャルル・ル・ブランの天井画だ。1919年6月にベルサイユ条約への署名が行われ、正式に第一次世界大戦が終結したのもこの場所だ。

 豪華なのはそればかりではない。ベルサイユ宮殿の近隣にある大トリアノン宮殿も見逃せない。ピンク色の大理石でできた建物で、すてきな庭もある。後年、ナポレオン・ボナパルトもこの離宮にたびたび滞在した。また、シャルル・ド・ゴールはこの宮殿の一部を大統領官邸に改装し、現在もフランスの国賓を迎えている。

 ベルサイユは100年以上もフランス王室の権力の中心だったが、それも1789年に群衆が宮殿になだれ込み、ルイ16世とマリー・アントワネットを追放するまでのことだった。2人はパリに送られ、やがて処刑された。

 フランスから君主がいなくなって久しいが、ベルサイユは変わることなくこの国のシンボルであり続けている。19世紀から宮殿の一部は一般公開されており、1979年には豊かな歴史、建造物、景観が認められ、ユネスコ世界遺産に登録された。

次ページ:ベルサイユを味わうには? おすすめの季節は?

ベルサイユを味わう

 町の屋内マーケットであるマルシェ・ノートルダムの売店では、塩漬け肉からオリーブ、チーズ、個性派のマカロンまで、さまざまな美食が売られている。オテル・ル・ルイ・ベルサイユ・シャトーのバーでは、照明で光り輝く円形のバーカウンターの中で、バーテンダーが王族にちなんだカクテルを作ってくれる。夜になったら、トリアノン・パレス・ベルサイユというホテルに向かおう。有名シェフ、ゴードン・ラムゼイの星付きレストランでは、王にふさわしい夕食を堪能できる。

おすすめの季節

 ベルサイユはどの季節でもおすすめできるが、広大な庭園を訪れるなら春か夏が最適だ。月曜日は、庭園や公園に入ることはできるが、宮殿は閉まっている。パリの美術館の多くが閉館している日曜日や火曜日は、ほかの曜日より混んでいる。珍しい経験がしたいなら、バスティーユ監獄の襲撃を記念した祭典が行われる7月が狙い目だ。花火や歴史上の事件を題材にした史劇を見ることができる。

交通アクセス

 ベルサイユはパリから17キロほどの場所にあり、車、タクシー、バス、鉄道などで簡単に移動できる。鉄道RERのC線はパリの中心街とベルサイユ・リブ・ゴーシュ駅をつないでいる。宮殿は駅から歩いて5分ほどの場所にある。パリ・モンパルナスとベルサイユ・シャンティエ、パリ・サン・ラザールとベルサイユ・リブ・ドロワをつなぐ鉄道もあり、宮殿はそれぞれの駅から徒歩10分ほどだ。RATPバス171は、地下鉄のポン・ドゥ・セーブル駅からベルサイユに向かっている。

【この記事の写真をもっと見る】ギャラリー:ベルサイユ宮殿の知られざる世界、写真あと17点)

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