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過去5年間は史上最も暑かった、米政府機関が発表

  • 2019年2月8日
  • ナショナル ジオグラフィック日本版

 2014年〜2018年は観測史上、最も暑い5年間だった。また2018年は、観測史上4番目に暑い年だった。 米海洋大気局(NOAA)と米航空宇宙局(NASA)が2月6日、それぞれ独立した調査結果を報告した。

 地球は、過去数十年にわたり着実に温暖化してきた。エルニーニョ現象のような自然の気候サイクルに応じて毎年わずかに上下するものの、一貫して上昇傾向にある。NOAAによると、2018年の陸地の気温は20世紀の平均より1.12°C高かったという。

「まるで温暖化というエレベーターに乗り続けているようです」と米ノースカロライナ州にあるNOAA国立環境情報センターの地球観測部長ディーク・アーント氏は話す。

 気候が温暖化すると、夏は酷暑になり、冬もかつてほど寒くならないが、それだけではすまない。気象パターンが乱れ、嵐や豪雨は激しさを増す。雪が降ったり湖が凍る時期と場所も変わる可能性がある。海洋の循環にさえ影響が出るかもしれない。

「2018年は、ますます頻発する豪雨に驚かされました」と同氏は言う。

 しかし、上がる一方の気温は、世界中の人間や生物にとっても脅威となる。この1年、熱波が、欧州からオーストラリアに至る世界中で猛威をふるった。あちこちで最高気温の記録が破られ、壊滅的な山火事が引き起こされた。科学者によると、欧州が熱波に見舞われる頻度は、人為的な気候変動の影響でおよそ2倍に高まったという。

 また、米国西部を襲った山火事が惨事を招いたのも気候変動の影響だ、と科学者は結論づけた。高温と乾燥で草木から水分が失われ、火がつきやすく燃えやすくなったのだ。

 気温上昇の影響で、異常気象による災害も増え続けている。NOAAによると、米国では2018年、10億ドル以上の被害を出した気象災害が14回も発生した。死者は少なくとも合計で247人、被害総額は910億ドル以上にのぼった。ハリケーン「フローレンス」と「マイケル」による被害が最も大きく、通過した地域に壊滅的な被害をもたらした。そのすぐ後には、米国西部を山火事が襲った。

 同様の現象は今後も増えると予想される。英国気象庁の予測では、2019年は、2018年よりさらに暑くなる可能性が高い。その原因のうち少なくとも一部は、エルニーニョ現象の発生によるものだという。エルニーニョ現象が発生すると、ほぼ必ず世界中の気温が上昇するからだ。しかし科学者はこう強調する。気温を上昇させる一番の原因は、過去数十年においても将来においても、温室効果ガスの排出であることに変わりはない。

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