電動スクーター「WHILL(ウィル)」の実証実験「名護まちまーいスマート体験」が現在、名護市内で行われている。(やんばる経済新聞)
名護城を走行するとこんな感じ
名護市が取り組むスマートシティへの取り組みの一環として、沖縄トヨタ自動車(浦添市)が実験に当たる。名護の魅力発信や観光客誘致、緊急避難時の市民の移動手段確保などを検証するため、市内で初の試みとして実施する。
同スクーターは、運転免許・ヘルメット不要で乗車・操作でき、歩行領域を走行するモビリティーで、最高時速は6キロ。市内2カ所で無料で貸し出し、幅広く体験してもらう。
貸し出し場所は、名護漁港内「名護市観光情報センター」(名護市城3)と「ホテルゆがふいんおきなわ」(宮里)の2カ所。それぞれに2台ずつを設置する。利用には専用のアプリが必要で、名護市内は自由に走行できる。
同社地域支援課の中村靖さんは「新たな移動や地域の魅力を再発見する手段として、誰もが使いやすいスクーター。海辺の散策や坂道・街中の移動などで利便性を感じてほしい」と話す。
10月31日には、津波避難訓練で同スクーターを活用した全国初の取り組みも行った。中村さんは「普段は観光客の移動手段や地域住民の足として活用してもらいながら、このスクーターを地域に浸透させることで、災害時の避難手段としてもスムーズに利用できる体制を構築していきたい。名護の街をより深く楽しむための新たな選択肢になれば」と話す。
実験は12月24日まで。