軽食店「Chingon(チンゴン)」(TEL 080-3188-2692)が8月23日、本部町並里にオープンした。(やんばる経済新聞)
本部町の軽食店「チンゴン」が提供する「モーレ」
ご飯にソースをかけたメキシコ料理「モーレ」と、アメリカのバーベキュー料理「プルドポーク」を使ったサンドイッチが売りの同店は2022年、今帰仁村仲尾次でテイクアウト店としてオープンし、半年間営業した後、今帰仁村や名護市、沖縄市内のイベントに出店してきた。
新店の場所は、元インドネシア料理店「ワルンルンパ」跡。店主のゆっこさんと友人でアメリカ・テキサス出身のディラン・レアードさんが共同で運営する。
ゆっこさんは「7年ほど前にメキシコ・チアパスに1年間滞在した際にモーレが大好きになり、帰国後に試行錯誤して独自でレシピを作った。モーレを多くの人に食べてほしいと2年前に店を始めた」と話す。「新店舗はイートインスペースが広いので私一人では無理だと思っていたが、サンドイッチ店を開きたいと構想を持っていたディランさんを誘ったところ、話がトントン拍子に進んでいった」と振り返る。
メニューは、鶏肉のカカオソースプレート「モーレ・コン・ポヨ」(1,600円)、「プルドポークサンド」(950円)、プルドポークを載せた「タコライス」(1,600円)など約10種類。モーレは、メキシコの唐辛子「チレ」を3種類ブレンドし、カカオやナッツ、フルーツや野菜など15種類の食材やスパイスを使う。プルドポークはバーベキューグリルで6~7時間かけて焼き上げる。
ディランさんは「プルドポークは幼い頃から慣れ親しんできたなつかしい味。日本にはなかなかないので、それならいつか自分で作って販売したいと思っていた。一つ夢がかなった」と笑顔を見せる。
ゆっこさんは「現在、週末を中心に親子連れや年配の利用客など幅広い層が来店している。地元客と観光客の割合は半々」と話す。「モーレとプルドポークのおいしさを多くの人に伝えたい。気軽に立ち寄っていただけたら」とも。
営業時間は11時~17時。