「もとぶ産シークワーサー果汁 初搾り式」が9月5日、もとぶウェルネスフーズ(本部町豊原)で行われた。(やんばる経済新聞)
収穫されたばかりのシークワーサー
同取り組みは、シークワーサーの収穫シーズン開始に合わせて消費拡大に向けた発信を図ろうと毎年行うもので、今年で10回目を迎える。主催は「もとぶ産シークワーサー生産消費拡大推進協議会」。
当日は、加工業者や生産農家ら約40人が参加。本部町議会議員の長濱功さんのカウントダウンに合わせて工場のラインが始動し、職員が目視でシークワーサーの選別をしたほか洗浄工程などが公開された。
加工業者のもとぶウェルネスフーズの長濱徳勝社長は「本部町のシークワーサー産業は、戦後に町の主な産業の一つとして発展してきた大切なもの。今年は生産農家に対して、1キロ当たり20円の買い取り価格の値上げを行うなど、商品価値を上げる試みにも力を入れている」と話す。「当社ではシークワーサーの6次産業化商品を約10種類販売しているが、これからも加工品開発を進め、成分にある疲労回復や睡眠質の向上が見込める健康食品として売り出したい」とも。
参加したシークワーサー生産者の池宮城秀雄さんは「シークワーサーを栽培して30年ほどになるが、今年も上等な出来。収穫シーズン初めの今は、酸味も強くて一番シークワーサーらしい味わい。好きな食べ方で生のシークワーサーを楽しんでほしい」と話す。
同協議会によると、沖縄県のシークワーサーの生産量は年間4000トン。本部町での生産量は一昨年が485トン、昨年が500トンで毎年収穫量を伸ばしているという。
シークワーサーの収穫・出荷は10月をピークに11月まで行う予定。