「2024和歌山県教育研究集会 未来をひらく教育のつどい」が11月22日・23日、県立那賀高校(岩出市高塚)と粉河ふるさとセンター(紀の川市粉河)で開催される。(和歌山経済新聞)
昨年の開催の様子
教職員、地域住民、保護者などが子どもの教育について協議する集会。1951(昭和26)年に和歌山県教職員組合が教育研究活動として、第1回を開催した。回を重ね参加者が広がり、教職員以外の人も参加する実行委員会が企画・運営を行う。
22日は粉河ふるさとセンターで、NPO法人「Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル)」副代表理事のフォトジャーナリスト・安田菜津紀さんの講演会「紛争地、被災地に生きる人々の声~取材から見えてきたこと~」を行うほか、那賀高ブラスバンド部が演奏する。
安田さんは16歳でNGO「国境なき子どもたち」が派遣する「友情のレポーター」としてカンボジアの貧困層の子どもたちを取材。現在、難民や貧困、災害の取材を東南アジア、中東、アフリカなどで行う。東日本大震災以降は陸前高田市を中心に、被災地の記録を続ける。当日は、写真と現場で聞き取った声を紹介しながら講演する。
23日は県立那賀高校で、教科や課題別の17の分科会を開く。教職員や保護者などが取り組みの実践を報告し、参加者が協議する。教科は5教科と体育、図工・美術、健康教育・性教育・食教育など。課題別テーマは「子どもの権利条約が息づく学級づくり・生活指導・学校行事・自主活動」「登校拒否・不登校・ひきこもりを考える」「障害児教育」「平和と民主主義の教育・道徳教育」など。
実行委の山崎浩廉さんは「教職員、保護者、地域住民など、それぞれの立場を超えてつながり、子どもたちのことを考え、共有する場になる。授業の内容や子どもたちの様子などを知ってもらえるので気軽に足を運んでもられば。子どもたちのための教育をつくっていくため、たくさんの人たちとつながっていきたい」と意気込む。
開催時間は、22日=18時15分~20時、23日=9時30分~16時。参加無料。