「有田みかん」果汁を使った「野菜生活100 有田みかんミックス」の今季の販売が11月5日、全国の量販店やコンビニエンスストアで始まった。(和歌山経済新聞)
発売を記念して開催した試飲会に登場した岸本周平和歌山県知事(左)と和歌山県のマスコットキャラクター「きいちゃん」
同製品は、砂糖不使用で20種類の野菜汁合わせて50%、リンゴ、レモン、ミカンの果汁合わせて50%を配合。ミカンは、和歌山県産「有田みかん」ブランドの温州(うんしゅう)ミカンを使う。和歌山県が県産ブランドの向上を図り、販路を開拓しようと食品メーカーに行う県産品活用の提案から生まれた商品の一つで、2017(平成29)年にカゴメ(愛知県)が販売を始めた。
パッケージの背景には山側から見た有田市のミカン畑を描き、側面には和歌山県PRキャラクター「きいちゃん」やミカンのイラストと共に、2021年2月に日本農業遺産に認定された「みかん栽培の礎を築いた有田みかんシステム」を紹介する。
和歌山県によると2022年度のミカン収穫量は15万2500トンで、全国の約2割を占め、都道府県別では全国一。「有田みかん」の栽培は今年で450年を迎えるという。
SNSでは購入した商品写真などと共に「もう野菜生活100有田みかんミックスの季節カァ…」「今年も有田みかんミックスの季節がやってきましたね!」(以上原文ママ)などの投稿がある。
当日は、発売を記念して県庁内の「きいちゃん食堂」で試飲会とコラボメニューを提供。「試飲会で気に入り、購入した人もいた。毎年、この時期を楽しみにしているファンもいる。ストレートのミカン果汁が入っているので、他の食材よりもはっきりと味を感じられる。450年受け継がれた生産者の努力と知恵が有田みかんの品質につながっている」と県食品流通課の木村夏純さん。「ジュースの購入をきっかけにこれから最盛期を迎えるミカンもぜひ食べてほしい」と呼びかける。
価格は190ミリリットル=130円前後。販売は1月中旬まで。