勝浦八幡神社(那智勝浦町)で9月15日、豊漁と航海安全を願う「勝浦八幡神社例大祭」が行われた。(和歌山経済新聞)
勝浦町内を練り歩く100人行列
JR紀伊勝浦駅近くにあり、応神天皇を主祭神とする同神社。舟渡御神事は同町の無形民俗文化財に指定されている。例祭は毎年、9月15日前後の日曜の潮時の良い日に行っている。
この日は、男みこし、女みこし、子どもみこし、獅子神楽屋型、約100人の渡御行列が神社を出発し、町内を練り歩き、港を目指した。大きなかけ声を上げる担ぎ手とみこしが近づくと、沿道に集まった地元住民や観光客たちから拍手と声援が送られた。
みこしが勝浦市場に到着すると、「徒士山伏(かちやまぶし)」が演じる歌舞伎「勧進帳」や子ども手踊り・獅子神楽、船謡、餅まきなどの奉納行事を行った。港にみこしを移動し、海の安全と大漁を祈願して、担ぎ手達がみこしと共に勢いよく海に飛び込むと、集まった大勢から拍手と歓声が上がった。
祭りに参加した40代男性は「20年以上祭りに参加している。街中が盛り上がりとても楽しい。これからも参加していきたい。たくさんの人に祭りの雰囲気を楽しんでもらえたら」と笑顔を見せていた。